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和泉 司(いずみ つかさ)

所属 総合教育院
兼務
職名 准教授
専門分野 近代日本語文学:日本統治期台湾の日本語文学/文学賞/植民地の日本語教育
学位 博士(文学)(慶應義塾大学)
所属学会 日本近代文学会、日本台湾学会、昭和文学会、横光利一文学会、天理台湾学会、日本社会文学会
E-mail izumi@las
※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください

研究紹介

日本が植民地統治をしていた時期(1895~1945)の台湾における日本語による文学運動について調べています。また、植民地を含む日本の各地域の青年達が〈作家〉となることを目指してテクストを投稿した〈文学賞〉のシステムについて考えています。

単著
『日本統治期台湾と帝国の〈文壇〉―〈文学懸賞〉がつくる〈日本語文学〉』(ひつじ書房 2012年2月)
共著
『改造社のメディア戦略』(庄司達也・中沢弥・山岸郁子編 双文社出版 2013年12月)
主な論文
「邱永漢「濁水渓」から「香港」へ―直木賞が開いたものと閉ざしたもの」『日本近代文学』第90集(2014年5月)
「生き残った〈懸賞作家〉・芹澤光治良―『改造』懸賞創作と〈懸賞作家〉への考察」『日本文学』第62巻第11号(2013年11月)
「〈引揚〉後の植民地文学―一九四〇年代後半の西川満を中心に」『藝文研究』第94号(2008年6月)
「懸賞当選作としての「パパイヤのある街」―『改造』懸賞創作と植民地〈文壇〉」『日本台湾学会報』第10号(2008年5月)

テーマ1:日本統治期台湾の日本語文学

概要

 明治期以降の日本は近代国民国家形成を目指しながら、同時に帝国主義国家として周辺諸国・地域を植民地・占領地としていきました。そしてそれらの地域を統治する際に、植民地・占領地出身者に対して日本語教育を行っています。
 もちろんこれは支配者による有形・無形の強制によって行われたものですが、植民地・占領地に学校をつくり、そこで近代化教育を実施する中で、日本語を理解し、近代的知識・教養を身につけた人々が生まれるようになります。彼らの中から、日本語による文学活動を始める人々が現れるようになりました。
 私は、これら非日本語話者である人々が、支配者の言語によって文学活動をすることに見いだした意義とは何かということと、彼らの書いた文学テクストを通じて、帝国主義下での文学活動についてを考えています。

キーワード

台湾/植民地/帝国/日本語文学

テーマ2:〈文学賞〉について

概要

 現在、日本で〈作家〉になりたいと考える人が目指すのは、多くの場合、文芸誌が実施している文学新人賞であると思います。そして、新人としてデビューした人々のテクストの中から選ばれる芥川賞・直木賞が、日本の文学賞の頂点にあると言えるでしょう。
 しかし、〈作家〉になるために文芸誌の文学新人賞に応募する、という方法が一般的になっていったのは、1950年代ごろからで、それ以前、雑誌の募集に投稿するのは金目当ての行為とされ、軽蔑されるものであり、まともな〈作家〉デビューの方法とはされていませんでした。昭和の初めに、当時の有名総合雑誌『改造』が、『改造』懸賞創作という新人投稿を募集し始めた時期から、〈文学賞〉に対する見方は変わり始め、1935年に芥川賞・直木賞がスタートしたことが転換期となっていきます。それから戦争を挟んで現在まで、〈文学賞〉が日本の近現代文学にとってどのような役割を果たしてきたのかについて、関心を持って調べています。
 

キーワード

〈文学賞〉/〈文学懸賞〉/〈懸賞作家〉/『改造』

担当授業科目名(科目コード)

国語表現法1/国語表現法2/国文学概説/国文学特論


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