国際協力機構等への協力
国際協力機構への協力
1.インドネシア高等教育開発計画 (Higher Education Development Support /HEDS)
目的
インドネシア国政府の要請による地方の開発政策の一環であり、スマトラ島及びカリマンタン島にある大学の教育水準の向上を図るための日米共同の国際協力事業でスタートし、平成8年4月からは日本のみの事業となった。
実施主体
インドネシア教育文化省、日本国際協力事業団、アメリカ国際開発庁
支援内容
日本担当対象大学工学部の総合的水準向上
(米国担当対象大学の基礎科学・経営学部の総合的水準向上)
期間
平成2年4月~平成14年7月
日本側全体計画
対象11大学の工学部系教員の資質の向上及び大学運営の改善のため、次の支援を行った。
(ア)インドネシア国国内留学
ホスト大学となるバンドン工科大学、ガジャマダ大学、スラバヤ工科大学へ対象大学の若手教員を留学させ、修士の学位を取得させる。
(イ)現地短期研修
対象大学の中高年教員を対象としてテーマを定め、バンドン工科大学及び日本側大学教員により、対象大学において1~2週間程度の模範講義を行う。
(ウ)日本研修
大学管理運営担当者及びホスト大学での学位取得者又は対象大学中高年教員のうち、優秀者に対し、日本において3~6か月程度の研修を行う。
(エ)機材供与
バンドン工科大学及び対象大学の工学部教育に必要な実験実習機材を供与する。
- 対象分野
- 土木工学、機械工学、電気・電子工学、化学工学、生産工学、鉱山工学、大学運営
- 対象大学
- シア・クアラ大学を初め7の国立大学、ダルマ・アグン大学を初め4の私立大学 計11大学(スマトラ島-9大学、カリマンタン島-2大学)
- 日本側協力4大学(国内委員会を結成)
- 埼玉大学、東京工業大学、長岡技術科学大学、豊橋技術科学大学
本学の協力実績
(ア)長期専門家の派遣
インドネシア国内留学実施のための企画・広報・募集・選考等の調整、さらに短期集中講座の企画・広報・募集等の調整を行うため、平成4年4月から星教授を2年間派遣し、平成6年度から平成9年7月まで本間教授が派遣されていた。その後、大竹教授が派遣されていたが、平成9年9月26日現地で同事業のための移動中、不慮の飛行機事故により逝去された 。
(イ)国内委員会委員堤 和男副学長、本間寛臣教授
(ウ)現地短期研修への講師派遣
平成2年度 | 4回 | {1系:関東、6系:角、河邑、山田},短期専門家{1系:本間(3)、2系:星(1)} |
---|---|---|
平成4年度 | 1回 | {7系:太田} |
平成5年度 | 5回 | {2系:堀内、3系:中村、7系:吉田、阿部(2) |
平成6年度 | 10回 | {1系:関東、2系:星(5)、新家、6系:角、8系:大竹、9系:安田} |
平成7年度 | 10回 | {1系:関東、高木、2系:星(3)、3系:長尾、5系:堤、6系:青木(2)、9系:安田} |
平成8年度 | 9回 | {1系:高木、2系:星、3系:長尾、5系:西山、6系:青木、角、8系:大竹、9系:安田、堤副学長} |
平成9年度 | 8回 | {1系:高木、本間:2系:星、6系:角、9系:安田、堤副学長(2)、冨村事務局長(平成9年9月26日現地での飛行機事故により、大竹教授とともに逝去された。)} |
平成10年度 | 16回 | {1系:本間(4)、関東、2系:星、3系長尾、小川、6系中村(2)、角、青木、8系:藤江、成瀬、体保:安田、堤副学長} |
平成11年度 | 19回 | {1系:本間(3)、高木、関東、関下、2系:星(2)、3系:長尾、6系:中村(3)、角、本間、青木、8系:藤江、成瀬、体保:安田、堤副学長} |
平成12年度 | 19回 | {1系:本間(3)、高木、関東、関下(2)、3系:長尾、5系:角田、6系:中村(2)、本間(2)、8系:藤江(2)、成瀬(2)、体保:安田、堤副学長} |
平成13年度 | 15回 | {1系:高木、関東、関下、3系:長尾、6系:角(2)、中村、本間、8系:藤江(2)、成瀬(2)、CCEED:本間(3)} |
平成14年度 | 10回 | {3系:長尾、穗積、6系:中村、8系:藤江、成瀬、ICCEED:本間、堤(3)、倉本} |
注:上記教員名( )内の数字は回数を示す。
(エ)日本研修受入者数
区分(年度) | 平成 2年 |
平成 3年 |
平成 4年 |
平成 5年 |
平成 6年 |
平成 7年 |
平成 8年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
受入総数 | 21 | 18 | 4 | 10 | 14 | 13 | 7 |
区分(年度) | 平成 9年 |
平成 10年 |
平成 11年 |
平成 12年 |
平成 13年 |
平成 14年 |
|
受入総数 | 5 | 17 | 4 | 7 | 5 | 1 |
(オ)長期専門家として常時本学教員が滞在し、講師派遣、研修生受入れなどを含めて積極的に活動してきた。JICAの評価も高く、教育プロジェクトとしては異例の延長が認められてきた。
2.サウディ・アラビア王国リアド電子技術学院の短期大学昇格への協力
概要
サウディ・アラビア王国は、リアド電子技術学院を日本のプロジェクト方式の技術協力により1993年(平成5年)9月に開校した3年生制の工業教育を行う高等学校を1996年(平成8年)9月に廃止し、2年制の工業教育を行う短期大学に昇格させた。
サウディ側から、短期大学の昇格にあたり、日本に対して、日本の専門家の派遣及びサウディ側の研修員の受入れ等の協力依頼があり、本学では専門家の派遣等に協力した。
協力内容
- (ア)カリキュラム
- (イ)Reference Books
- (ウ)実習指導書
- (エ)教材
- (オ)専門家派遣
- (カ)研修員受入れ
- (キ)専門雑誌・情報
本学の協力内容(実績)
- (ア)岡根 功 名誉教授(平成8年3月まで)
- (イ)小﨑正光 名誉教授(平成10年3月まで)、長尾雅行 教授、河合和久助教授
- (ウ)平成7年度 2回(3系:長尾、4系奥山)、平成8年度 1回(3系:長尾)、平成10年度1回(4系:奥山)、平成12年度1回(3系:長尾)
3.タイ・パトムワン工業高等専門学校プロジェクトへの協力
概要
タイ・パトムワン工業高等専門学校と日本の高専間との技術協力の締結に基づき、タイ・パトムワン工業高等専門学校プロジェクトの実施に対し、国内委員会を設置してプロジェクト支援を行った。
期間
平成5年8月~平成12年3月
本学の協力内容(実績)
- (ア)国内委員会委員 堤 和男副学長
- (イ)国内委員会技術専門部会 技術専門委員(コンピュータ) 斉藤制海
- (ウ)専門家派遣
- 平成7年度 1回(7系:斉藤)
- 平成8年度 1回(2系:星)
- 平成9年度 1回(堤 副学長)
- 平成10年度 2回(2系:星、堤 副学長)
- 平成11年度 2回(1系:柳田、2系:星)
- 平成12年度 4回(堤 副学長、1系:柳田、2系:星、寺嶋)
*タイ・パトムワン工業高等専門学校の巡回指導調査団として
4.タイ・タマサート大学工学部拡充計画プロジェクトへの協力
概要
タイ政府の工業系教育拡充計画の一環として、タイ・タマサート大学工学拡充計画プロジェクトの円滑かつ効果的な実施に対して、国内委員会を設置してプロジェクトを支援を行った。
期間
平成6年3月~平成13年3月
本学の協力内容(実績)
(ア)国内委員会委員 堤 和男副学長,小沼 義昭教授
5.マレーシアマルチメディアネットワーク教育プロジェクト
概要
マレーシアでは2002年までに 先週国入りを目指すための国家プロジェクトとして、1996年以来「マルチメディア・スーパー・コリドー(MSC)」構想を推進し、その構想の中で必要と されるIT分野の人材育成が急務になっている。そのMSC構想の中核的な人材育成機関であるマルチメディア大学と国内遠隔地の大学を結ぶ遠隔教育システム への技術支援を行った。
期間
平成13年4月~平成16年6月
本学の協力内容(実績)
- (ア)専門家派遣
*プロジェクト調査員
4系:宮崎(平成12年5月、11月、平成13年1月、4月、11月、平成14年3月、8月)
*長期専門家派遣
4系:後藤(平成13年8月~平成14年8月)、髙橋(平成14年8月~平成15年8月) - (イ)研修員の受入
平成13年度 4名(4系:宮崎)
6.アフリカ人造り拠点プロジェクト(ケニア,タンザニア,ウガンダ)
概要
東アフリカの貧因の軽減と持続的発展のために、ケニア、タンザニア、ウガンダの大学における研究機能を実用的に強化しその成果を社会に普及させる。
期間
平成12年10月~現在
本学の協力内容
- (ア)国内委員会委員 堤 和男教授(平成18年3月まで)
- (イ)短期専門家(調査)派遣 平成13年度1回(堤副学長)
7.アセアン工学系高等教育ネットワーク(AUN/SEED-NET)
概要
アセアン10ヶ国における工学系の人材育成のために、19の大学の工学部の若手教員あるいは教員候補者に高位学位を取得させるとともに大学の教育研究環境の整備の支援を行う。
期間
平成13年4月~現在
支援内容
アセアン域内留学、現地短期研修、日本研修、機材供与など
本学の協力内容
- (ア)国内委員会委員 堤 和男教授,本間寛臣教授,藤江幸一教授,松田厚範教授
- (イ)短期専門家派遣
- 平成12年度1回(堤副学長)
- 平成13年度7回(堤副学長(3)、ICCEED:本間(4))
- 平成14年度7回(2系:森、ICCEED:堤(5)、本間)
- 平成15年度11回(2系:森、8系:金、ICCEED:堤(8)、本間)
- 平成16年度21回(1系:鈴木(孝)、柳田、2系:新家、森、戸田、5系:松本、ICCEED:堤(13)、本間(2))
- 平成17年度19回(1系:柳田、2系:梅本、5系:竹市、角田、松田、ICCEED:堤(12)、本間(2))
- 平成18年度 9回(1系:河村、柳田(2)、2系:土谷、5系:松田(2)、竹市、ICCEED:本間(2))
- 平成19年度 6回(1系:野田、柳田、4系:三浦、5系:岩佐、ICCEED:本間(2))
- 平成20年度 6回 (4系:三浦、5系:岩佐(2),松本,ICCEED:本間(2))
8.スリランカ情報技術分野人材育成計画プロジェクト(平成14年からプロジェクト名変更)
概要
スリランカにおける情報技術者を育成し、将来同国がIT立国として発展していくための人材育成を支援する。
期間
平成13年7月~平成17年5月
本学の協力内容(実績)
- (ア)国内委員会委員 本間寛臣教授
- (イ)短期専門家派遣
- 平成13年度2回(ICCEED:本間(2))
- 平成14年度3回(4系:金子、7系:新田、ICCEED:本間)
- 平成15年度4回(4系:金子、7系:新田、ICCEED:本間(2))
- 平成16年度3回(4系:金子、7系:新田、ICCEED:本間)
- 平成17年度1回(ICCEED:本間)
9.ベトナム国ホーチミン工科大学地域連携機能強化プロジェクト
概要
ベトナム南部の中心的な研究・教育機関であるホーチミン工科大学(以下HCMUT)が、地域社会のニーズに対応した工学・技術開発を行い、その結果を当該地域の地域開発を担う人材に技術移転するという、HCMUTの地域連携機能を構築・強化することを目的とする。
期間
平成18年1月~3年間
本学の協力内容
(ア)事前調査短期専門家
平成17年度2回(ICCEED:黒田)
(イ)長期専門家派遣
平成18年2月~平成21年1月(ICCEED:黒田)
(ウ)短期専門家派遣
- 平成18年度3回(5系:角田,岩佐,6系:井上)
- 平成19年度2回(5系:角田,岩佐)
- 平成20年度1回(5系:岩佐)
10.インドネシア国「ハサヌディン大学工学部強化計画プロジェクト」
概要
東北インドネシア地域の持続的な開発に資する人材の輩出に向け、ハサヌディン大学工学部の教育・研究体制の基盤を強化する。
期間
平成21年1月~平成23年12月(3年間)
本学の協力内容(実績)
(ア) 国内委員会委員 神野清勝理事・副学長
(イ) 事前調査団派遣
- 平成19年度1回(1系:柳田,3系:長尾)
- 平成20年度1回(1系:柳田,3系:長尾、ICCEED:Satryo客員教授)
(ウ) 調査団派遣
- 平成20年度1回(ICCEED:Satryo客員教授)
- 平成21年度1回(ICCEED:Satryo客員教授)
(エ) 短期専門家派遣
- 平成20年度1回(1系:柳田,3系:長尾)
日本・インドネシア科学技術フォーラムへの協力
バンドン工科大学改革支援プロジェクトへの協力
概要
インドネシア政府がOECFローンにより、同国最高峰のバンドン工科大学を改革し、国際水準まで引き上げる。このため、バンドン工科大学およびインドネシア 政府はJapan-Indonesia science&Technology Forum(JIF)に同改革案の策定を依頼した。
期間
平成10年度から平成11年までの2年間
本学の協力内容(実績)
JIF ITB改革委員会の委員として、堤 和男副学長、本間寛臣教授
[初版作成]2009.10.1 / [最終改訂]2009.10.1
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