学長挨拶
学長挨拶 「実践力で世界に貢献する工科系大学を目指して」
豊橋技術科学大学は、技術を科学的に解明し、高度な技術の開発や新たな技術の体系を創生する学問「技術科学」の教育・研究を使命として1976年に設立されました。以来、約50年間、モノづくりの得意な学生を受入れ、理論と実践を両輪のようにまわす実践重視の教育を推進してきました。現在は工学の基本となる5つの専門分野に軸足を置きながらも、センシング、IoT/AI、ロボットなど横断的分野や、CPS(Cyber Physical Systems)やカーボンニュートラルなどの融合・統合分野の学びを強化しています。これらの取組により、「安全・安心な社会の形成」、「持続可能な開発目標(SDGs)の達成」に貢献すると共に、グローバルに活躍しイノベーションを起こせる人材を社会に送り出すことに努めております。
本学の強みは、開学以来整備してきた、半導体を材料からチップまで、設計、試作、製造、評価ができる施設(LSI工場)を基盤として、半導体集積化センサ・デバイスの研究で世界トップクラスの実績をあげていることです。加えて、ロボット、農工・医工連携などの異分野融合研究、社会実装研究にも強みを持っています。一方で、学生の課外活動も活発で、なかでもロボコン同好会はNHK学生ロボコン2024で全国3連覇の成績を修めています。また本学卒業生は産業界で大活躍しており、日経独自調査の企業人事担当者への調査で、「採用を増やしたい大学ランキング」全国1位※となりました。これらは、本学の教育の根幹である「技術科学」と産学共創による実践重視の教育体系の中で、解のない課題に取り組む過程で、既存の枠に囚われない自由な発想で、新たなモノやコトの実現を目指す力が養われていることによるものです。
産学連携に加えて、国際・高専・大学連携を強化し、多様な研究者・技術者との共創活動を通じて、実装力、応用力に卓越した世界で光る工科系大学を目指すとともに、我が国の科学技術の発展に一層貢献していきます。
※出典:日経HR『日経キャリアマガジン 価値ある大学2023-2024 就職力ランキング
[初版作成]2009.4.23 / [最終改訂]2025.1. 6
総務課