ファカルティ・ディベロップメント
FD活動について
少子化に加えて若い世代の理科離れが顕著となりつつある現代の状況下で、本学が目標とする技術科学をリードする人材育成をどのような形で達成するかは重大な課題となっています。このような状況の変化に対応すべく、第3期科学技術基本計画の目標として人材育成が中心的課題として位置付けられ、大学が果たすべき役割として、これまでの研究活動に加えて、教育活動の重要性が改めて強調されています。これに伴って、大学設置基準が部分的に改定され、大学は教育改善 のための組織的な研修等を行うことが法的に義務付けられることとなりました。
法人化以前では、大学教員の資格は研究者としての特性を中心に判定されてきましたが、教育者としても卓越していることが必要とされています。すなわち、大学教員は教育活動としてただ講義をしていれば良いということだけでは不十分であり、今後は教育者としての資質を問われることとなり、必要に応じて弛まざる研鑽を続けることが求められています。
本学においても2007年度、新たに組織的なFD活動を全学的に推進することを学則に加えるとともに、FD活動に関する要項が教育制度委員会(現教育戦略本部)において定められ、2023年度に「FDに関する活動方針」として改正されました。
より良い教育体制を構築して講義の質が高い優れた大学であることを目指して、教育内容を改善するだけではなくPDCA(Plan, Do, Check, Action)サイクルを教育に取り入れていきます。
FDに関する活動方針(2023年11月9日教育戦略本部会議決定)
1.FDの目的
FDとは,教員及びTA等(以下教員等とする)が各自の担当する授業等の教育活動について,教育内容と教育方法を研究し改善のための工夫を行うことと定義され,豊橋技術科学大学の教育理念及び教育目標に基づき,教員等が主体的に行う教育活動の改善に資することを目的とする。
教員等は,FDに積極的に取り組み,教育の質を高めるよう常時努力することを責務とする。
2.FDの組織的取組み
教育戦略本部は,本学におけるFDを推進するための次の諸活動を行う。
- 授業評価アンケートの実施等
学生による授業評価アンケートの実施ならびにアンケート結果の分析及び調査項目・方法の改善等を行う。 - 卒業生・修了生の教育成果等アンケートの実施
卒業生・修了生の教育成果等アンケートの実施ならびにアンケート結果の分析及び調査項目・方法の改善等を行う。 - 授業研究(参観)の実施
教員個々の授業改善に役立てるため,教育戦略本部が推薦する教員等の授業を授業研究(参観)として公開する。 - 新任教員に対する研修会の実施
本学へ初めて着任した新任教員に対し研修会を実施する。 - FD講演会等の実施
全学対象のFD講演会,FD研修会及びシンポジウムを実施する。 - 教育活動表彰候補者の選考
国立大学法人豊橋技術科学大学研究・教育・社会貢献活動等表彰要項第6条及び第7条に基づき,教育の活性化に対し特に顕著な貢献があった教員を選考し,学長に報告する。 - FDに関する情報公開等
FD報告書の発行や教育改善の取組報告等,FDに関する情報公開等を行う。
3.FDの教員個人の取組み
- 教員は,学生による授業評価結果(授業のふりかえり)等を参考に自ら工夫して,教育改善に関する適切なPlan, Do, Check, Action(PDCA)活動に取り組む。
- 教員は自己の教育改善に資する学内外の研修に積極的に参加しなければならない。
4.その他
FDにかかる必要な事項や取組は,教育戦略本部会議にて協議する。
5.FD活動報告書
豊橋技術科学大学においては、教育戦略本部のもとに、全学的にFD活動を積極的に押し進めるための部会を設置し、活発的な活動を行ってきているが、それらの成果を取りまとめています。
- 2021年度FD活動報告書
- 2020年度FD活動報告書
- 2019年度FD活動報告書
- 2018(平成30)年度FD活動報告書
- 2017(平成29)年度FD活動報告書
- 2016(平成28)年度FD活動報告書
[初版作成]2009.10. 1 / [最終改訂]2024.2.15
教務課