ファカルティ・ディベロップメント
FD活動について
少子化に加えて若い世代の理科離れが顕著となりつつある現代の状況下で、本学が目標とする技術科学をリードする人材育成をどのような形で達成するかは重大 な課題となっています。このような状況の変化に対応すべく、第3期科学技術基本計画の目標として人材育成が中心的課題として位置付けられ、大学が果たすべ き役割として、これまでの研究活動に加えて、教育活動の重要性が改めて強調されています。これに伴って、大学設置基準が部分的に改定され、大学は教育改善 のための組織的な研修等を行うことが法的に義務付けられることとなりました。
法人化以前では、大学教員の資格は研究者としての特性を中 心に判定されてきましたが、教育者としても卓越していることが必要とされています。すなわち、大学教員は教育活動としてただ講義をしていれば良いというこ とだけでは不十分であり、今後は教育者としての資質を問われることとなり、必要に応じて弛まざる研鑽を続けることが求められています。
本学においても平成19年度、新たに組織的なFD活動を全学的に推進することを学則に加えるとともに、FD活動に関する要項が教育制度委員会(現教育戦略本部)において定められました。
より良い教育体制を構築して講義の質をも高い優れた大学であることを目指して、教育内容を改善するだけではなくPDCA(Plan, Do, Check, Action)サイクルを教育に取り入れていきます。
教員のFD活動に関する要項(平成20年3月27日教育制度委員会制定)
1.FD活動の目的
FD活動とは、教員が各自の担当する授業等の教育活動について、教育内容と教育方法を研究し改善のための工夫を行うことと定義され、豊橋技術科学大学の教育理念及び教育目標に基づき、教員が主体的に行う教育活動の改善に資することを目的とする。
総ての教員は、FD活動を積極的に推進し、教育の質を高めるよう常時努力することを責務とする。
2.FD活動の組織的取り組み
教育戦略本部(教育制度委員会)に教育評価・改善部会を置き、本学におけるFD活動を推進するための次の諸活動を所掌する。
- 授業評価アンケートの実施等
学生による授業評価アンケートの実施並びにアンケート結果の分析及び調査項目・方法の改善等を行うものとする。 - 新任教員に対する研修会の実施
教務委員会委員長または副委員長に委託し、新任教員に対し研修会を実施するものとする。 - FD講演会等の実施
全学対象のFD講演会、FD研修会及びシンポジウムを実施する。
なお、教員は、これらの講演会等に原則として出席するものとする。 - FD活動に関する広報等
FD活動報告書を発行するなど、FD活動に関する広報を行うものとする。 - 教育効果の分析と教育方法の改善の推進
- 授業参観の実施
教育制度委員会委員長、副委員長、教育評価・改善部会委員並びにその他学長が指名する者は、随時授業参観を行い、必要に応じて改善を勧告するものとする。 - 教育効果の分析と報告
授業アンケート、教員が提出する自己点検報告書の教育改善に関する報告内容など教育改善に関する効果を分析し、教育改善に関する提言を行い、FD報告書において報告しなければならない。 - 学長表彰候補者の推薦
優れた教育取り組み例の中から、優秀教員を選考し学長表彰候補者として推薦することができる。
- 授業参観の実施
3.教員個人のFD活動の取り組み
- 教員は、学生による授業評価アンケート結果並びに授業参観による教育方法・内容に関する評価などを参考に自ら工夫して教育改善に関するPlan、 Do、 Check、 Action(いわゆるPDCA)サイクル構築に努めるとともに、そのFD活動の内容を自己点検報告書に記載しなければならない。
- 自己の教育改善に資する学内外の研修に積極的に参加しなければならない。
4.他委員会との連携
教育戦略本部(教育制度委員会)は、教務委員会と連携して組織的な教育改善に努めるものとする。
5.FD活動報告書
豊橋技術科学大学においては、教育戦略本部(教育制度委員会)のもとに、全学的にFD活動を積極的に押し進めるための部会 を設置し、活発的な活動を行ってきているが、それらの成果を取りまとめています。
- 2021年度FD活動報告書
- 2020年度FD活動報告書
- 2019年度FD活動報告書
- 2018(平成30)年度FD活動報告書
- 2017(平成29)年度FD活動報告書
- 2016(平成28)年度FD活動報告書
[初版作成]2009.10. 1 / [最終改訂]2023.8. 7
教務課