武輪 敬心(たけわ けいこ)
研究紹介
10代で出産した女性のライフコースに関する研究を行っています。当事者の語りをもとに、子ども期から出産・育児期、現在まで、マイノリティが故、不可視化されてきたことを、まずは可視化し、女性自身の教育を受ける権利を中心に必要なサポートについて考察しています。テーマ1:10代出産女性のライフコース ―当事者女性の語りを通して考える「学び」の保障―
概要
さまざまな社会的条件不利のなかで生きる10代出産女性が、よりよいライフコースを送るためのサポートの在り方を検討する。10代出産女性のニーズを明らかにし、インフォーマルサポートのみでなく、公的支援で保障していくことが重要である。これまでマイノリティであるが故に、十分に可視化されてこなかった10代出産女性とその生活について、当事者へのインタビュー調査を行い、彼女たちの社会的属性や生活状況など、その生活実態を把握し、彼女たちの語りをもとにその多様性を明らかにする。当事者の語りから、10代で妊娠した女性がどのようにして出産を選択しているのか、そのプロセスを分析し、その上で、当事者ニーズを把握し、彼女たちが豊かなライフコースを送るために必要な公的支援の構築に向けて、彼女たちの子ども期への振り返りを踏まえて、ケイパビリティ論、人権、ジェンダー平等の視点から支援のあり方を検討する。
キーワード
ジェンダー,10代出産,女性のライフコース,ケイパビリティ論,教育を受ける権利