水谷 晃啓(みずたに あきひろ)
所属 | 建築・都市システム学系 |
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兼務 | 安全安心地域共創リサーチセンター |
職名 | 准教授 |
専門分野 | 建築設計/ 建築計画/ 都市設計 |
学位 | 博士(工学)(芝浦工業大学) |
所属学会 | (社)日本建築学会, (社)日本建築設計学会, 日本デザイン学会 |
mizutani@ace ※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください |
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研究室web | https://mizuta2lab.org |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
建築都市設計・計画に関連する研究と実践に幅広く取り組んでいる。そのなかでも建築デザイン分野における新たなデザイン手法として着目される「デジタルデザイン」に関する研究・実践に力をいれており、現在の主要なテーマは以下の三つとなっている。これまでに国内外で行われたコンピュテーショナルデザインの分析と史的整理より建築設計情報学の体系化を図ると共に、設計活動における実践とデジタルデザイン手法の開発を通して、その可能性を探る研究に力を入れる。その一方で、公共建築や公共空間を主な対象としてリ・デザインに関する研究に取り組んでおり、調査等を中心とした理論研究に加え、実施設計から改修・施工までを行う実践型のプロジェクトも学生とともに積極的に展開している。
テーマ1:建築設計情報学理論研究
概要
建築分野において1960年代から試みられるようになったコンピュータ利用導入作業の分析および史的整理を中心に、その理論的枠組みを明らかにする研究を行っている。特に黎明期のコンピュータ利用の理念とその意義に着目し、その今日的な応用の意義を明らかにする研究に力を入れている。それらを建築設計情報学として体系化することで、近年盛んに行われるようになったコンピュテーショナルデザインの展開を相対化し、建築デザイン理論としてより一般化することを目指している。
主な業績
水谷晃啓: 丹下健三研究室のコンピュータ利用と今日的意義について― コンピュータシミュレーションを用いたデザイン手法とその理論に着目して ―, 日本建築学会環境系論文集 第81巻 第723号, pp.487-494
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テーマ2:デザインテクノロジーの開発と応用・実践
概要
①ヘッドマウントディスプレイ型VRディバイスを用いた設計提案・合意形成ツール、②デジタルファブリケーションツールを利用したものづくり、③構造解析シミュレーションや都市形態シミュレーションといった各種シミュレーションをリアルタイムに援用可能なデザインツールの三つを核として、デジタルデザイン手法の開発を行っている。こうした新たなアプローチのデザインツールの開発に加え、それらを用いてデザインをした際に、デザインプロセスや結果として生成された計画案がどのように変化し、設計提案や合意形成においてどのような効果があるか分析と考察を行っている。
主な業績
水谷晃啓: 「デザイン思考」に基づいた対話型都市設計支援ツールの開発, 日本建築学会技術報告集 第 23 巻 第 53 号,309-312
水谷晃啓, 滝内雄二, 清水優里: 対話型構造解析プログラムを援用して行う建築形態スタディ方法― 対話的なシステムを用いた設計検討方法に関する研究 ―, 日本建築設計学会 論考 建築設計,pp.1-8
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テーマ3:公共空間のリ・デザイン手法の開発と応用・実践
概要
人口減少をはじめとした今後予想される社会的変化に対して、既存公共建築・空間をどのようにリ・デザインしていくべきか分析・考察を行っている。施設の再編・改修といった単に既存空間の不備・不足を補完するだけの営為に留まらない手法の開発を通して、既存空間と現状や将来ビジョンといった諸条件とのズレを最適化していくことを目指す。公共空間の利用実態調査や改修手法の分析といった理論的な研究アプローチに加え、設計から施工までを行う実施プロジェクトを通した研究にも力を入れている。
主な業績
水谷晃啓: カラーベストハウス, 2015年度日本建築学会(関東)大会 学術講演梗概集, pp.178-179
米山 諒太,神崎 陽平,水谷 晃啓: メイカーズ・ラボとよはし, 2016年度日本建築学会大会(九州)学術講演梗概集, pp.152-153
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担当授業科目名(科目コード)
建築設計演習Ⅰ, 建築設計演習Ⅲ, 建築設計演習Ⅳ, 建築設計演習Ⅴ, 計画序論, 建築計画, 建築デザイン論,建築デザイン, 建築デザイン特論
その他(受賞、学会役員等)
【受賞】
東京建築賞【第39回建築作品コンクール】住宅部門優秀賞(前職で関わった作品において受賞)
日本建築学会 形態創生コンテスト2015(清水優里、瀧内雄二と共同受賞)
【学会委員会】
2016- 社)日本建築学会 建築作品小委員会委員(現在に至る)
2016- 社)日本建築学会 情報システム技術本委員会(現在に至る)
2013-2017 社)日本建築学会 デザイン科学教育方法研究小委員会委員
【資格】
一級建築士