研究シーズの泉

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農業生産現場における多元的植物生体情報の迅速な取得に貢献します

植物生育診断のための高精度生体情報計測ロボット(システム)の開発

ステータス 基礎 実証 実用化準備

概要

温室における環境制御の高度な戦略として、スピーキング・プラント・アプローチ(SPA)という概念が注目されています。植物の生理的状態をモニタリングするためのセンサベースの植物診断技術は、SPAの第一歩であり、最も重要なステップです。現在、先進的な温室だけでなく、伝統的なビニールハウスでの農業生産においても、植物の生育状況をモニタリングするためのイメージングシステムが特に広く求められています。

従来技術

・人間の目視による観察と経験に基づいて作物の生育状態を判断しています。
・主観的かつ抽象的な印象に基づいて作物の生育状態が表現され、共有可能な数値データが不足していました。

優位性

・作物の生育状態の変化を数値や画像により精密に評価するとともに、高精度生体情報に基づいた経験や勘に依らない植物生育診断を可能にします。
・農業ビッグデータの構築を通じてAI技術の活用を容易にします。

特徴

【トマト個体群を対象とした多元的画像計測装置の開発】

本研究では、ロングパスフィルター(λ>620 nm)を用いた赤外線カメラ、カラーカメラ、青色/赤色/赤外線/白色LEDから構成される小型・軽量のマルチイメージングシステムを開発しました。開発したイメージングシステムにより、クロロフィル蛍光イメージング、NDVIイメージング、カラーイメージングを同時に行うことが可能となりました。本システムを温室下で栽培されたトマトのイメージングに適用したところ、成熟したトマト果実の識別に有用なクロロフィル蛍光画像とNDVI画像およびカラー画像から、明らかなクロロフィル蛍光誘導曲線を得ることに成功しました。

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多元的画像計測装置の概略
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多元的画像計測装置で取得される生体情報

実用化イメージ、想定される用途

施設園芸や植物工場などの環境制御型農業生産の生産性、収益性向上に貢献できます。
・作物の生育状態を把握し最適環境制御が可能
・市場予測に基づいた作物生育制御が可能

実用化に向けた課題

・製品化やサービス化の戦略の策定
・数値データや画像データの通信等のコスト削減
・ユーザの理解促進

研究者紹介

高山 弘太郎 (たかやま こうたろう)
豊橋技術科学大学 機械工学系 教授
researchmap

研究者からのメッセージ(企業等への提案)

施設園芸や植物工場などの環境制御型農業生産の生産性、収益性向上に有用な技術を開発してきました。この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談や、共同研究等をご検討の際にはご連絡ください。

知的財産等

掲載日:2021年05月11日
最終更新日:2021年05月11日