![豊橋技術科学大学](/seeds/content/img/icon/icon-tut.png)
概要
物体から反射光には、その物体に由来する特徴的な分光情報を有することが知られています。物体の反射光のなかでも可視光は、色情報として得ることができますが、人間の視覚では見ることのできない近赤外光にも特徴的な吸収・反射バンドが見られることが知られています。こうした可視光や近赤外光の情報の可視化は、さまざまな分野への応用が期待されています。
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従来技術
人の視覚で認識できる可視光での情報(可視情報)のみを得ていました。
優位性
可視光外の光領域での情報を認識でき、新たな評価や事象の理解が可能となります。
特徴
【研究成果例】
1. 最適励起・蛍光波長による食品品質イメージング
品質(鮮度や味)が低下することにより変化する蛍光成分に着目し、励起・蛍光マトリックス(EEM)を用いて食品品質、特に冷凍魚の鮮度の推定を行いました。鮮度と旨み成分量の推定に最適な励起波長と蛍光波長の組み合わせを調査し、得られた最適な蛍光成分を用いて魚の鮮度指標K値と旨味成分IMP値の可視化に成功しました。
2.機能性光源の設計と検査工程への応用
色の違いを強調することに特化したLEDによる照明装置として、ブルーペリージャム製造工程における異物検査をターゲットとし、異物を含むブルーベリージャムのスペクトル計測、照明設計、LED照明装置開発を行いました。
![079_1 中内先生 図4.1.png](https://www.tut.ac.jp/seeds/assets_c/2020/07/012aa43a511daff44852e7e02fd9492c6cbec1ea-thumb-282x212-31586.png)
![079_1 中内先生 図5.1.png](https://www.tut.ac.jp/seeds/images/8b0f497b0b62605fed14dd986890518210b3d6de.png)
実用化イメージ、想定される用途
・蛍光イメージングによる品質計測・生産管理
・機能性光源を用いた目視検査工程におけるヒューマンエラーの削減
実用化に向けた課題
・装置の小型化・簡略化
・実用化に向けた実証研究
研究者紹介
中内 茂樹 (なかうち しげき)
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 教授
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研究者からのメッセージ(企業等への提案)
この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また、共同研究や受託研究等の検討の際には、ご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2020年07月07日
最終更新日:2020年07月07日