研究シーズの泉

豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、国立高等専門学校の研究シーズが結集した横断的に検索可能なサイトです。

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工業分野の「縁の下の力持ち」

PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のトライボロジー

ステータス 基礎 実証 実用化準備

概要

固体潤滑に関する研究を中心に行っています。 より優れた耐摩耗性や摺動特性を有する材料の開発研究や、摩擦・摩耗のメカニズムを解明するための研究などを行っています。 また、表面分析などの分析手法を積極的に取り入れ、摩擦機構のより詳細な解明を目指しています。

従来技術

PTFEは摩耗が多いので固体潤滑剤などと複合使用せざるを得ない。

優位性

PTFEの摩耗メカニズムの解明が期待されます。

特徴

「テフロン」の商標で広く知られてるPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は、各種プラスチック材料の中でも優れた低摩擦特性(潤滑性能)を示すものの、摩耗量が多い(耐摩耗性に劣る)という欠点があります。

二硫化モリブデン(MoS2)や二硫化タングステン(WS2)等の固体潤滑剤やガラス繊維・炭素繊維を添加して使用されることが多い材料です。

本研究室では、

  • 各種フィラー添加によるPTFEの耐摩耗性向上
  • PTFEの摩耗低減メカニズムの解明
  • PTFEとのしゅう動による金属表面のトライボケミカル反応の解明

の観点から研究を行っています。

018_1 竹市先生 図1.jpg
カーボンブラックを添加したPTFE複合材料と摩擦相手のリング試験片

実用化イメージ、想定される用途

耐摩耗性に優れるPTFE複合材料の潤滑部材

実用化に向けた課題

潤滑材料の組合せに応じ研究が可能ですが、材料企業の協力が必要です。

研究者紹介

竹市 嘉紀 (たけいち よしのり)
豊橋技術科学大学 機械工学系 准教授
researchmap

研究者からのメッセージ(企業等への提案)

この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。

知的財産等

掲載日:2020年06月01日
最終更新日:2020年06月23日