
概要
近年、各地に植物工場が建設されています。このうち、太陽光利用型の植物工場は内部の環境要素(温湿度、気流、CO2濃度)の詳細な時空間分布の把握が困難でした。私たちはセンサーによる計測と共に数値流体モデルを用いて植物工場内の気流・温度・CO2分布の変動を予測し、収量増に結びつく適切な環境制御法を研究・開発しています。

従来技術
環境制御のためのセンサーはハウス内1点のみで環境の実態把握が難しく、制御が行き届かない箇所があり得ました。
優位性
センサーによる計測と共に数値流体モデルを用いてハウス内の気流・温度・CO2分布の変動を予測しより細やかな環境制御が可能となります。
特徴
植物工場内部の環境(温湿度、気流およびCO2濃度分布)を、植物工場が所在する地域の気候特性をも考慮した、より精確に予測できる数値流体モデルを構築し実証しました。太陽光利用型植物工場内の気候予測・評価を通じて、収量増に結びつく適切な環境制御法の確立に目指しています。

実用化イメージ、想定される用途
・ハウス内における気温やCO2のムラの把握
・環境制御機器の配置と稼働効果の予測
・外部気象要素を考慮した細やかな環境制御への 活用
実用化に向けた課題
・外部気象とハウス内部環境との関連性の解明
・光合成を考慮した群落の二酸化炭素濃度分布予測モデルの構築
研究者紹介
東海林 孝幸 (とうかいりん たかゆき)
豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 講師
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研究者からのメッセージ(企業等への提案)
この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談や、共同研究等をご検討の際にはご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2021年03月15日
最終更新日:2021年03月15日