
概要
燃焼は近代文明社会の維持・発展において不可欠の役割を担っていますが、地球温暖化・環境汚染などの地球環境問題と深く関連しており、これらの解決は現代の最重要課題の一つです。高温・高圧環境における化学反応メカニズムの解明を起点に、持続可能な社会の実現に向けたエネルギー利用方法を研究しています。

従来技術
・トライアンドエラーによる実験的探究
・経験則に基づく技術開発
優位性
・物理化学的見地に基づく理論的探究
・モデル計算と実験を組み合わせた効率のよい開発研究
特徴
内燃機関の燃焼制御では、物理的制御とともに化学反応の制御の可否が重要なポイントとなっており、新しい内燃機関の設計・構築では、燃料の設計・化学反応の制御までを含めた最適化が求められています。
私たちは、詳細化学反応機構の構築による反応制御を実現するため、燃焼反応機構の解明を行っています。
特に、着火の制御に重点を置き、いまだ未知な点が多い低温酸化反応機構を中心に取り組んでいます。そのための手法として、レーザー分光法・光イオン化質量分析法など高感度・選択的ラジカル検出法を駆使し、未知の反応メカニズムを明らかにします。


実用化イメージ、想定される用途
・構築された化学反応モデルを用いた反応性流体計算による反応プロセスの予想
・小スケール模擬実験装置による反応実験と解析による現実スケールの挙動予測
実用化に向けた課題
・大規模化学反応モデルの構築には多大な時間と手間がかかる
・化学的精度の追求と実用性のバランス
研究者紹介
小口 達夫 (おぐち たつお)
豊橋技術科学大学 応用化学・生命工学系 准教授
researchmap
研究者からのメッセージ(企業等への提案)
この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2021年06月15日
最終更新日:2021年06月15日