研究シーズの泉

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マイクロLEDで脳神経を光で刺激します

刺入型マイクロLEDプローブの作製

ステータス 基礎 実証 実用化準備

概要

オプトジェネティクス分野に用いるためのマイクロLEDの研究開発を行っています。オプトジェネティクスは、遺伝子の導入技術によって特定の神経細胞を光で選択的に操作できる技術です。脳神経を中心として、神経を刺激するための微細なLEDデバイスの開発を進めています。

従来技術

光ファイバーを用いた脳の光刺激法では、深さ方向に対して多点で刺激したり、広範囲な領域を光刺激することは困難です。

優位性

時空間的に精密に制御して広範囲の光刺激および特定の局所領域のみの光刺激が可能となります。

特徴

光遺伝学における光刺激は、青色レーザ光を結合した光ファイバによって行われてきましたが、光ファイバを用いた場合には深さ方向,面内方向に対して多点で刺激したり、広範囲な領域を光刺激することは困難です。一方でLEDでは容易にLEDを小さくしたり、隣接領域に並べることができます。

本研究では、様々なサイズ、形状をもつ青色マイクロLEDを1つのプローブに実装することで広範囲の光刺激および局所領域のみの光刺激を可能にする新たな光刺激ツールの開発を行っています。

また本技術に基づいたフレキシブルLEDシートやマイクロLEDディスプレイ応用に向けた研究にも取り組んでおります。

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光遺伝学応用のための刺入型マイクロLEDプローブ
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刺入型マイクロLEDプローブ使用イメージ
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フレキシブルマイクロLEDアレイ
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マイクロLEDアレイ発光状態

実用化イメージ、想定される用途

・脳神経プローブ
・フレキシブルLEDシート
・マイクロLEDディスプレイ

実用化に向けた課題

・用途に応じたプローブ開発
・デバイス実装技術
・デバイス作製企業の開拓

研究者紹介

関口 寛人 (せきぐち ひろと)
豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学系 准教授
researchmap

研究者からのメッセージ(企業等への提案)

バイオ応用のみならず,ディスプレイ応用に向けた研究にも取り組んでおりますので,ご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。

知的財産等

掲載日:2020年06月04日
最終更新日:2020年06月19日