研究シーズの泉

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合理的かつ安全な建物の耐震設計法

鉄骨コンクリート合成構造システムの開発

ステータス 基礎 実証 実用化準備

概要

大地震での被害をいかに低減するかという課題に向けてコンクリート系建物の耐震性能評価法について、実験ならびに数値解析の両面から研究を行い、さらに既存建物の耐震性能の適切な評価方法の提案および合理的かつ安全な建物の耐震設計法の提案について取り組んでいます。

従来技術

鉄骨鉄筋コンクリート構造は優れた耐震性能がありますが、鉄骨および鉄筋工事のため、施工性、工期に課題があります。

優位性

鉄骨鉄筋コンクリート構造と同等の優れた耐震性能を有し、鉄筋が省略されたことにより、施工性の向上、工期の短縮につながります。

特徴

鉄骨と繊維補強コンクリートで構成された優れた耐震性能をもつ新しい構造システム(Concrete Encased Steel structure:CES構造)の開発を目的とした研究です。既存の構造システムである鉄骨鉄筋コンクリート構造は非常に優れた耐震性能を有することは知られていますが、鉄骨および鉄筋工事のために施工性、工期の面で課題が残ります。

それらの問題点を改善するために本研究では鉄筋を省き、鉄骨と繊維補強コンクリートで構成される鉄骨コンクリート合成構造の開発研究を継続的に行い、実用化を目指しています。そのためにCES構造の構造性能を把握するために部材実験を実施しています。また、シミュレーション解析を実施し、実験だけではわからない内部応力状態などについて検討しています。

140_1 松井先生 図1.png
CES造柱梁接合部のシミュレーション解析

実用化イメージ、想定される用途

一般的な中高層建物、柱CES造ー梁S造といったハイブリッド構造など用途に応じた構造システムに採用。

実用化に向けた課題

現在(2020年)、設計指針を作成中。
今後、さらにハイブリッド構造への適用範囲の拡大などの検討。

研究者紹介

松井 智哉 (まつい ともや)
豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 准教授
researchmap

研究者からのメッセージ(企業等への提案)

この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談や、共同研究等をご検討の際にはご連絡ください。

知的財産等

掲載日:2020年06月08日
最終更新日:2020年06月19日