低粘度オイルで PDMS SlipChip を強化:安全な細胞研究と濃度勾配生成を可能に
プレスリリース | 2025年5月14日
豊橋技術科学大学の次世代半導体・センサ科学研究所 永井萌土教授、機械工学専攻 博士後期課程 Rafia Inaam氏らは、アルゼンチンのトランスレーショナル医学・生体医工学研究所(IMTIB)およびインド工科大学マドラス校と共同で、多機能マイクロ流体デバイス「PDMS SlipChip」の操作性と信頼性を向上しました。
低粘度シリコーンオイルを使用し、PDMSの製造プロセスを調整し、SlipChipが細胞を用いた実験に対してより信頼性を高め、正確な濃度勾配の形成をより簡易にしました。この技術により、流路詰まりや細胞への毒性といった以前の問題が解決され、薬剤開発や高度な細胞研究を含む生物医学研究の新たな可能性が開かれました。