実際より"明るく見える錯視"に敏感 〜統合失調症の人の視覚の特徴を発見〜
プレスリリース | 2025年7月 2日
豊橋技術科学大学大学院工学研究科情報・知能工学系認知神経工学研究室と名古屋大学大学院医学系研究科総合保健学専攻星野研究室の研究グループは、統合失調症のある人は、一般の人と比べて「グレア錯視(glare illusion)」という錯視をより知覚しやすいことを明らかにしました。
グレア錯視とは、周囲の明るさのグラデーションによって、中央の領域が実際よりも明るく見える錯視現象です。今回の発見は、統合失調症の人がどのように視覚情報を処理しているかを理解するための、一つの手がかりとなると考えられます。
この研究の結果は、2025年5月19日付でSchizophrenia Research: Cognition誌上にオンライン版が掲載されました。