2023.03No.155(オンラインNo.37)

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輝くギカダイ卒業生

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Chapter1大同メタル工業株式会社
三浦 康宏さん

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生時代だからこそできる"熱くなる"経験を


みうら やすひろ(2000年3月 機械システム工学専攻 修士課程修了)
大同メタル工業株式会社 前原工場検査課 部長

大学入学前は、どのような子ども・学生でしたか?
決して勉強好きではなかったですが、学校に行くのは好きで小学校6年、中学3年、高校3年は皆勤賞でした。落ち着きがなかったので、毎回通知表に書かれていたのを覚えています。
部活はハンドボールを中学から大学まで続けました。

豊橋技術科学大学への入学を志望した理由は何ですか?
私は普通高校出身ですが、豊橋市で育ったため技科大出身の方々のお話を伺う機会が多く、真摯に工学を学ぶ姿勢に憧れ、入学を志望しました。
正直に言えば、二次試験科目が少なかったのも理由です。

豊橋技術科学大学で印象に残っていることは何ですか?
3年から編入されてくる優秀な高専出身者に交じって学ぶ事は刺激を受けつつも、専門科目のレベルが一気に上がり非常に苦労しました。ひとえに私の勉強不足のせいですが、お前の成績表は視力検査表みたいだな!と友人に言われるほどでした。(当時の成績はA、B、C表記でした)

今まで、どのような仕事を経験されてきましたか?tempaku155_sotsu_4.jpg
入社時は生産技術職でしたが、2年後異動し昨年まで設計職を務めてきました。
そのうち約13年はアメリカに出向し、1回目の6年半はアプリケーションエンジニアとして、製品仕様のすり合わせ等現地技術サポートを担いました。顧客との打ち合わせや実機評価立ち合いのため、アメリカ各地やメキシコ、カナダ、バハマなど飛び回っていました。その間、住居もイリノイ州シカゴ郊外、オハイオ州コロンバス郊外、ミシガン州デトロイト郊外と中西部を転々としました。2回目の6年半は北米技術センター長を務め、今年4月から日本に戻りました。
現在は検査職で新たなチャレンジ中です。

大学で学んだことで、仕事に役立っていることはありますか?
勤務している大同メタル工業は主に軸受を製造しておりますが、技科大ではトライボロジー研究室に所属しておりましたので研究室で学んだ事が直接的に役立っております。先生方のご指導の下、先輩、後輩と研究テーマをチームで進めていくやり方や、自分で物を触りながら実験した経験も製造業で働く上で糧となっております。

三浦さんにとってこの仕事の『やりがい』とは?また、仕事をする上で大切にしていることを教えてください。
これまで多くの問題に直面してきましたが、顧客含めたチームで取り組み、乗り越えた時にやりがいを感じます。
長年アメリカに出向しておりましたが、グローバル企業の顧客だとアメリカ以外の様々な国や地域の方々とも仕事をします。私は語学が堪能ではないですし、失敗はミスコミュニケーションが理由で起きる事が多いので、複数拠点でのプロジェクトを進める際のコミュニケーションには気を付けています。
また、Covid-19パンデミックでWeb会議も増え、DXが言われる時代に古いと言われそうですが、大事な局面では極力"face to face"で打ち合せます。同じ空間で、マスクで口元は隠れても表情を見ながら、がやり易いです。

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学生へ向けたメッセージをお願いします。
勉強も大事ですが、学生時代にした様々な経験に支えられていると感じています。
是非、学生時代だからできるチャレンジや"熱くなる"経験をして欲しいと思います。

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