特集
もくじ
- 集めて、繋いで、光をあてる
2020年4月 寺嶋一彦新学長 就任
学長 寺嶋 一彦(てらしま かずひこ)
Chapter1集めて、繋いで、光をあてる
2020年4月 寺嶋一彦新学長 就任
京都出身で、京都大学博士課程を修了後、技科大に助手として着任し、現在まで38年間豊橋技科大で働いてまいりました。ロボット制御やシステム制御の研究をしてきた" システム屋"です。本学を知り尽くした『生え抜き』の強みを活かし、技科大の魅力を最大限に引き出し、地元や産業界と連携した活気ある大学運営を行っていきます。
オーケストラの指揮者のように、皆さんの知恵を調和させ、大きな力を引き出し、新しい技術や人材を創出することに全力を尽くしたいと思っております。
with コロナ
「ピンチをチャンスに変える」
私は、新しいことに挑戦するのが好きです。研究では、約10年のサイクルで、システム制御理論 ⇒ モノづくり制御(鋳造プロセス、クレーンなど搬送システム) ⇒ 知能ロボット制御 ( 全方向移動車、多関節アーム・多指ハンド) ⇒ 共生ロボット( ヘルスケア)と、新しい分野にチャレンジしてきました。また、大学の管理運営では、目標評価室、研究戦略室、社会連携室、技術科学イノベーション研究機構(RITI)等、新しい取り組みが始まる時には、その舵取り役を担ってきました。世界中が新型コロナウイルス対策で大変ですが、本学もこの対策に全力を尽くしています。遠隔での講義や会議、在宅勤務、テレワークなどコロナ対策により加速化できます。本学では、環境の変化に柔軟に適応でき研究・教育の質が今まで以上に発展できる革新的なCPS(Cyber Physical System) を作りたく思います。この厳しい時代を生き抜くため、ピンチをチャンスに変えましょう。
- 教育
横断分野の学問であるセンサ・AI・ロボットをコア技術として全学生が身につけ、そして機械、電気・電子、情報、化学・生命、建築・都市システムなど、各専門分野の学問を習得する。それらの融合ができるダブルメジャーを持つ、視野が広く、最先端の技術を身につけた学生を育成したい。
- 研究
教員の多様な研究活動を認め、研究の裾野を広げるとともに、センサ・AI・ロボットの研究をフラグシップとする。そしてそれらと農業・バイ オ、防災、デザイン、ビークル、材料・物質等との最先端融合研究をコア・コンピタンスとし、実装化・実用化・事業化の面で、世界トップクラスの大学を目指す。
- 地域
教育・研究を地元と一体となり行い、地域と密着し、世界に進出していく大学を作る。教職員や学生が、地元の東三河と一層の連携をし、元気な 街づくりや元気な大学づくりを行い、地元に愛される大学にする。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、外出やサークル活動の自粛、授業延期が続く中、4月30日(木)、学生支援の一環として、「TUT エールランチ」と称した昼食を無料で提供しました。
また、webで「学長講話シリーズ~学生へのエール~」も発信しています。学生に、少しでも元気になってもらいたいという、私の強い願いから企画・実現したものです。
気分転換はスポーツと、ピアノ演奏・美術鑑賞ですかね。若い頃は、ソフトボールのピッチャーやボーリングが好きでした。今はゴルフを少々しています。また美術鑑賞は、モネを代表とする印象派が好きです。ピアノは、40歳の頃、5年間ほどピアノ教室に通いましたが、現在も時々、自宅で弾いています。

