研究シーズの泉

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将来像を描き出すためには,科学的なデータの蓄積と分析手法の融合が必要です

都市・地域・産業を対象とした経済システム分析に関する研究

ステータス 基礎 実証 実用化準備

概要

都市・地域・産業の構造を把握し、将来像を描き出すためには、科学的なデータの蓄積と分析手法の融合が不可欠です。都市・地域・産業を対象とした分析システムの構築とその応用について研究しており、都市・地域経済学やシミュレーション手法をベースに、都市・地域・産業に生じうる様々な課題を分析するための方法論を開発し、現実の都市、地域や産業集積地を対象にシミュレーション分析を行なっています。

従来技術

・経済効果計測
・政策・プロジェクト評価
・社会経済シミュレーション

優位性

・空間情報と経済モデルの融合
・社会経済のデータ解析
・直接効果と間接効果の評価

特徴

《研究テーマ例》

観光の経済効果、地震等の巨大リスクの経済効果、次世代型自動車技術革新の地域経済効果、港湾の経済効果、コンパクトシティ形成の経済効果、知識社会と都市形成、環境・情報施設の最適立地、情報・交通インフラ整備の経済評価、混雑現象分析など

【研究例】

1.三河港後背地域に立地する産業がもたらす空間経済効果に関する研究

愛知県三河港と後背地域に立地する産業の生産活動が、当該地域とその他全国に及ぼす経済効果を従業者数情報と中部圏地域間産業連関表を用いての計測を行いました。

2.未来ビークル産業を対象とした産業連関分析に関する研究

全国・地域産業連関表と産業連関モデルを用いて、ビークル関連産業の特徴を明らかにし、未来ビークルの普及に伴う生産拡大や技術変化が、従来型の自動車産業や関連産業にもたらすインパクトを分析しました。

3.広域観光の空間経済効果の計測に関する研究

観光は地域の経済活性化に重要な役割をもつとともに、様々な産業に経済効果をもたらす。主要な観光地域(観光圏、DMO)を対象に、市町村間産業連関表を推計し、観光が地域経済に及ぼすインパクトを評価する手法を開発しました。

133_1 h.shibusawa fig.1.1.png
愛知県三河港後背地域の経済効果のイメージ
133_1 h.shibusawa fig.2.1.png
広域観光の市町村間連関のイメージ

実用化イメージ、想定される用途

・政策、プロジェクト評価手法の開発
・社会経済分野におけるデータサイエンスの応用
・都市・地域経済のシミュレーション

実用化に向けた課題

・社会経済、技術、リスクに関するデータ収集
・データの効率的解法
・社会経済シミュレーションの視覚化

研究者紹介

渋澤 博幸 (しぶさわ ひろゆき)
豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 教授
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研究者からのメッセージ(企業等への提案)

この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。

知的財産等

掲載日:2021年05月28日
最終更新日:2021年05月28日