![豊橋技術科学大学](/seeds/content/img/icon/icon-tut.png)
概要
従来、溶接では不可能とされていた鉄とアルミ、アルミと樹脂、アルミとセラミックの接合が摩擦攪拌接合により可能であることとその接合機構を明らかにしました。本接合技術では、摩擦攪拌による材料流動や接合界面の形成機構の明確化が重要であり、このために様々な可視化技術を用いた基礎研究を実施しています。
![](https://www.tut.ac.jp/seeds/assets_c/2020/06/b23223bb685a7fed6cd9d5186c1f2316a53ad835-thumb-240x79-31325.png)
従来技術
溶接では異種材料(鉄鋼材料とアルミ合金など)間接合部が厚くなり強度が得られにくい。
優位性
・鉄鋼材料とアルミ合金の接合による強度と軽量化を実現できます。
・金属とセラミックス等異種材料接合も可能です
特徴
摩擦攪拌接合(FSW)は、アルミの接合に効果的な非溶融の固相接合です。本研究室では、このFSWによりアルミ合金と鉄鋼材料の接合において接合界面に生成する反応層の生成を抑制し、高強度接合体を創製が可能なことを明らかにしました。FSWによる各種異材接合(異種金属、金属/樹脂、金属/セラミック)に取り組むと共に、その産業応用を目指した研究に取り組んでいます。
![022_1 安井先生 図1.1.png](https://www.tut.ac.jp/seeds/images/b611e5b2cf12d9b8dfcf69900ab287f1473b1a1a.png)
![022_1 安井先生 図2.1.png](https://www.tut.ac.jp/seeds/images/64c8b13bad31e14fdb8323ba2c4eb0f42e3da55b.png)
実用化イメージ、想定される用途
自動車などの輸送機器の構造体等の部材や部品をマルチマテリアル化することにより、強度と軽量を両立させる。
実用化に向けた課題
・接合技術の確立
・品質保証法の確立
・アプリケーションにおける課題解決
研究者紹介
安井 利明 (やすい としあき)
豊橋技術科学大学 機械工学系 准教授
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研究者からのメッセージ(企業等への提案)
異材接合の製品への適用にあたって本技術を候補として検討されておられる企業の方は、技術相談をお受けしますのでご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2020年06月12日
最終更新日:2021年03月19日