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3月24日に令和7(2025)年度大学院修了式・学部卒業式を挙行しました

イベント報告 | 2026年3月25日

3月24日に令和7(2025)年度大学院修了式・学部卒業式を挙行しました。若原学長及び博士後期課程修了者はアカデミックガウンを着用し、式に臨みました。

若原学長からの式辞は次のとおりです。


卒業生、修了生の皆さん、本日は誠におめでとうございます。本日、豊橋技術科学大学は、学部卒業生467名、大学院博士前期課程修了生 376名、ならびに博士後期課程修了生12名という、前途ある若き逸材たちを晴れて社会へと送り出します。これまで深い愛情でお子様を見守ってこられたご家族の皆様に、心よりお祝いを申し上げます。また、学生たちの研鑽を支えてくださった教職員、そして温かいご支援をいただいた地域や産業界の皆様にも、厚く御礼申し上げます。

さて、晴れの門出にあたり、学長として祝辞を述べさせていただきます。

いま、世界に目を向ければ、気候変動による甚大な災害や各地で続く紛争、国家間の対立など、対話ではなく力によって自らの主張を通そうとする不透明な情勢が続いています。国内においても、物価高騰や少子高齢化による人手不足、さらにはAIの急速な普及に伴う産業構造の激変など、私たちはまさに「正解のない時代」の中にあります。社会へ踏み出す皆さんは、大きな期待とともに、少なからず不安を抱いていることでしょう。  

しかし、皆さんは本学での学びを通じて、確固たる専門知識のみならず、技術者として不可欠な「課題を発掘し、解決へと導く方法論」を体得してきました。本学の卒業生が産業界から「高い実装力を持つ」と厚い信頼を寄せられるのは、理論が未確立な局面においても、実験と分析を繰り返して新たな価値を創出できる「技術科学」の素養を備えているからです。皆さんは、単なる実践的な技術者に留まらず、科学の視点から技術を捉え直す「技術科学者」としての矜持(きょうじ)を持ち、社会の発展に貢献してください。

また、本学のグローバルなキャンパスや海外経験で培った、多様な背景を持つ人々との交流も大きな糧となるはずです。社会で直面する本質的な課題を解決するには、多面的な情報を収集し、異なる立場の人々の意見に真摯に耳を傾け、合意形成を図る姿勢が欠かせません。在学中に築いた友人や教職員、地域の方々とのネットワークこそが、皆さんの真の財産です。今後、困難な壁に突き当たったときには、ぜひこの絆を頼り、異なる視点からの助言を得ることで、より本質的な解決策を見出してほしいと願っています。

卒業後、皆さんは自らの知恵を人類の幸福のために役立てていくことになります。そのためには、学んだ知識の応用はもちろん、「成し遂げたい」という強い情熱と行動力が必要です。失敗を恐れず、自らの得意分野や志す道に勇気を持って挑戦してください。パンデミックという逆境の中でDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速し、新たな科学技術が生まれたように、ピンチをチャンスに変える力は、皆さんのような若き情熱から生まれるのです。

最後に、これからの人生の指針として二つの言葉を贈ります。

一つは、クラーク博士の有名な言葉、「Boys, be ambitious(青年よ、大志を抱け)」です。この言葉の全文には、「金銭や利己心のためではなく、また名声という虚しいもののためでもなく、人間として備えておくべきすべてを成し遂げるために、大志を抱け」という真意が込められています。

もう一つは、デール・カーネギーの言葉です。「もし自分が間違っていると素直に認める勇気があるなら、災いを転じて福となすことができる」。自らの過ちを認める謙虚さは、周囲の信頼を得るだけでなく、自己を成長させる大きな力となります。

皆さんが将来、大きな決断を迫られたときには、これらの言葉を思い起こしてください。 研究やプロジェクトの成果を追うだけでなく、「それが人々の幸せにつながるのか」を常に自問自答し、社会に貢献していただくことを切に願います。

「大志を持って世の期待に応えよ」 この言葉を、本学を巣立ちゆく皆さんへの餞(はなむけ)といたします。

皆さんの歩む道が、光り輝くものであることを心より祈念いたします。

令和8年3月24日
豊橋技術科学大学長
若原昭浩

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