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情報・知能工学系 岡田 美智男 教授が、第31回大川出版賞を受賞しました(受賞日:2023年3月1日)

受賞 | 2023年3月 7日

情報・知能工学系 岡田 美智男 教授が、第31回(2022年度)大川出版賞を受賞しました。

大川出版賞とは、情報・通信分野に関する優れた図書について、これを表彰すると共に、情報・通信分野のさらなる発展と啓蒙に寄与していこうとするものです。

主催者:公益財団法人 大川情報通信基金

受賞名:第31回(2022年度)大川出版賞

書名:岡田美智男:『ロボット 共生に向けたインタラクション』(知の生態学の冒険 J・J・ギブソンの継承1)、東京大学出版会、2022

受賞者:情報・知能工学系 教授 岡田 美智男

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賞状と銀メダル

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受賞図書

受賞理由:
 本書は、「弱い」(あるいは「不完全な」)ロボットが環境・社会と交わりながらコミュニケーションを取り、自律的で高い社会性をもつシステムを作り上げていく過程を実証的に論じている。ヒトとロボットの相補的な関係などを説き、共生社会の一つの方向性を示そうとした。
 これまで多くのロボット工学書が構成論的アプローチで機能中心に語られるのに対し、本書では生態学、生態心理学的な観点から考察がされており、ユニークな内容となっている。環境を取り込み、あるいは委ねながら、柔軟性と適応性を持ち相互行為をするロボットについての考察や、相手の関心や共感を引き込みながらのコミュニケーションに関する記述には、著者の見識と深い洞察力を伺い知ることができる。
 また、ゴミを集めるロボットやティッシュを配るロボットなど、一般の読者にも興味を惹きやすい具体的な研究事例を用いてわかりやすく説明している点も特徴的である。さらに、その応用として自動運転システムについてのあり方や展望についても説かれており、ロボットの未来の方向性を示す優れた書ということができる。

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