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4月12日に豊橋技術科学大学入学式を本学にて挙行しました。

イベント報告 | 2021年4月12日


210408nyugaku2.jpg式の様子

 4月12日に豊橋技術科学大学入学式を本学にて挙行しました。寺嶋学長はアカデミックガウンを着用し、式に臨みました。

 今年度の式典は、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う配慮から、代表者少人数で執り行われ、式典の様子はライブ配信しました。

210408nyugaku1.jpg寺嶋学長式辞

 寺嶋学長からの式辞は次のとおりです。

 皆さん、ご入学おめでとうございます。豊橋技術科学大学は今年度812名の入学者を迎えました。1年生は77名、4年生は367名、博士前期課程は355名、博士後期課程は13名です。この中には、本学に新たに入学した方も、大学院へ進学した方もいますが、それぞれ、大きな節目として、気持ちを新たにスタートしてください。また保護者の皆様、今まで一生懸命に育ててこられたお子様のご入学、心よりお喜び申し上げます。
 昨年の今頃は、実態が今ほど分かっていない新型コロナウイルス感染症の感染が拡大傾向であったため、残念ながら入学式を中止し、学長からの動画によるメッセージを公式ウェブサイトに掲載するのみとなりました。改めて入学式を開催できなかった2020年度入学生860名にも祝福の意を表します。
 年度が替わっても、新型コロナウイルス感染症はいっこうに収まっておりませんが、大学として鋭意努力し、本日入学式を実施することができました。とはいえ、例年のように、入学者、保護者の皆様が一堂に会しての入学式は取りやめざるを得ず、規模を小さくして対面で行っております。多くの学生、保護者の皆様には、列席できず誠に遺憾でございますが、皆様の安全・安心のため決断した次第です。ただし、ライブ配信しておりますので、列席できない方は、そちらからリアルタイムでご覧いただいていることと思います。また、後日、公式ウエブサイトの動画でも、入学式をご覧いただけます。何卒ご理解の程、宜しくお願いします。

 1年前、私の学長就任時に、教職員に宣言したのが、「社会に貢献し、元気な大学を創る」―技術科学で世界を変えるーでございます。その戦略(これをダイナミック・ブランディングと呼んでおります)、として、「集めて、繋いで、光をあてる。」をスローガンにしています。これは、優秀な学生や教職員を本学に集め、ネットワークを創り、良い情報交換や連携をし、個人や組織、システムがうまく動くようにする、さらに大学としては、そこに光が当たるように支援をしていく。という意味です。これにより、本学が最終的には、世間から注目され、光が当たるようになるということを目指しています。本日は、優秀な学生が本学に集まりました。どうぞ、皆さんが、うまく繋がってください。本学としては、皆さん一人一人に光を当て、成長できるように支援をしていきます。どうぞ、「集めて、繋いで、光を当てる」というスローガンを覚えておいてください。

 さて、本学は豊橋科学技術大学と言わず、豊橋技術科学大学と言います。技術科学という言葉は、入学したばかりの皆さんには聞きなれない言葉でしょう。「技術科学」という言葉を説明いたします。
 まず「科学技術」とは、「科学及び技術」の総体を意味します。「科学」とは、一般に、事がらの間に客観的なきまりや原理を発見し、それらを体系化し、説明することをいい、「技術」とは、理論を実際に適用する手段をいいます。
 豊橋技術科学大学憲章の基本理念に、「技術を支える科学の探究によって、新たな技術を開発する学問、技術科学の教育・研究を使命とします。」と書いてあります。本学では、モノづくり技術を科学的に解明、探求し、さらに高度な技術を開拓、技術体系を創出していくことを目指しています。
 本学はモノづくりに強い高等専門学校学生(通称、高専生)を全学生数の約8割を学部3年生から受け入れております。そのため、高校卒業生、留学生などには学部1、2年次から、実習、ゼミ、PBL教育、研究など取り入れ、モノづくりの技術教育に入学当初から力を入れています。そして全学生が合流する3年次には、サイエンスやリベラルアーツなど基礎教育を重視し、4年次には、2か月にわたる産業界への長期インターンシップや卒業研究など応用・創発を教育し、また大学院では、再び、基礎と応用を繰り返すという、ユニークな「らせん型教育」を特徴としています。入学時には多様な学習履歴をもつ学生の集団ですが、らせん型教育を通して、高専生や高校生・留学生の学生同士が、互いの強みを生かし刺激しあい、相互作用であるシナジー効果を発揮し、卒業時には全学生が高い技術科学レベルを取得するようカリキュラムを工夫しています。これにより高度なテクノロジーを生み出せる実践的・創造的な人材を育成します。
 こういう理念で育った本学卒業生は、誠実で、モノづくりやITに強く、理論だけでなく、デザイン・試作ができ、技術者として優秀であると産業界や地域社会から言っていただいて大変評判がいいです。
 本学の技術科学の研究例を一つ紹介します。本学機械工学系の飯田明由教授が、昨年からスーパーコンピュータ富岳を利用し、理研らと、コロナウイルス飛沫現象やマスクの効果に関する優れた研究成果をだし、テレビや新聞で頻繁に報道されています。マスクや飛沫防止の衝立などは昔からございましたが、それをこの研究で科学的に解明し、社会の課題解決に役立てています。他にも多数の研究がございます。各先生の研究を紹介できないのが残念ですが、テレビや新聞等での本学の研究成果報道について注目ください。本学の理念の実現のためにも、本学は、産学連携・共同研究を推進し、「社会実装・実用化の研究開発で世界のトップクラスの工科系大学」を目指しています。なお、民間企業との共同研究の研究費受入額(研究者1人当たり)は2019年度全国第2位です。

 現在、世界中が、新型コロナウイルス感染症の影響で大変悲痛な思いをし、人類は新型コロナウイルス感染症と戦っております。皆さんは、本学で学問し、みんなでこれを克服するよう知恵と創造力を出してくれればと思います。本学としては、皆さんの安全・安心と健康の維持を目的に、全力で新型コロナウイルス感染症防止対策をしています。それと共に、対面とオンラインを最適に組み合わせ、教育、研究の力を落とすことのないよう努力しております。デジタルトランスフォーメーション、つまりDX化を推進し、大学の活動が止まらないよう腐心しております。
 大学は高等教育の最終の場として必要であり、コミュニティ形成の場です。教育の教、研究の研は、教は教える、研は磨くということで、主に知識を獲得することです。これはオンライン化をうまく活用すれば、今まで以上の情報が得られる可能性があります。一方、教育の育、研究の究は、育てる、究めるということで、主に知恵を獲得することです。教授と学生との面談での議論、日を徹しての実験、仲間と喧々諤々の議論、地域の方々との議論や活動など、その大学の特色や、街の文化にふれ、対面により学生は大きく育てられ、そして社会に出ていき、一生それが、若者の知恵や感性、自信になります。
 大学の界隈にはコミュニティが自然と生まれます。「Student first」ということを忘れず、DX化と対面を最適に融合し、今まで以上に学生への支援を致します。

 さて、皆さんに次の言葉を贈りたく思います。
 「脚下照顧」(きゃっかしょうこ)。脚、下、照らす、顧みると書きます。脚下は、足もとを意味しています。照顧は、よく見て確かめる、或いは、行いを反省して一つ一つ顧みることを意味します。「足元を見なさい」というということから「履物をそろえなさい」という標語のように用いられています。
 もともとは仏教用語で、「他に理屈をいう前に、自分自身を見つめ直して反省せよ。」という意味です。
 入学して希望に満ちている皆さん、この言葉の意味をかみしめてください。コロナの時代、行く末は見通せません。目の前にある問題を一つずつ、自らを見つめ、自らの価値を見出し解決していくことが大事です。大学生活も、まずは目の前にあることを一つずつ解決していきましょう。そうすると、成功体験により元気が湧き出、自らの価値を見出せ、大きく視界が広がり、輝かしい未来につながると思います。「脚下照顧」この言葉を皆さんに贈ります。
 最後になりますが、本学の規模は決して大きくはありませんが、国内ではトップクラスの工科系大学と言ってよいと思います。我々教職員は優秀な君たちを迎えることができ、誇りに思っています。本学が国立大学として、国民の支援により成り立っていることを忘れず、感謝して広く社会に成果をお返しするつもりで学業に励んでください。また、これから始まる新たな学生生活を大いに楽しんで、大きく成長してくれることを心より祈念し、祝辞とします。

210408nyugaku3.jpg学部生入学者代表山下さん

210408nyugaku4.jpg博士前期課程入学者代表田﨑さん

210408nyugaku5.jpg博士後期課程入学者代表松田さん

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