本学留学生が豊橋東高校で持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした遠隔授業を実施しました。
イベント報告 | 2021年2月24日
現在、日本では高校生に実践的な英語を使う機会をいかに提供するかが課題となっています。一方、ASEAN・アフリカ地域において質の高い教育(SDGs目標4)は喫緊の課題です。本プログラムは、アジア・アフリカ地域の学位未取得の現地教員を博士後期課程留学生として本学に受け入れ、その留学生が日本の高校生に対し教育実習を行うものです。 今年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い、遠隔での教育実習となりました。留学生は、母国の紹介と共に、持続可能な開発目標(SDGs)に関係する母国の開発課題を高校生に説明する動画(英語)を作成し、それを高校生が視聴し、グループワークにより、解決策について考えました。その完成した解決策に対するフィードバックを留学生から得て、高校生は高校にて英語でポスター形式での発表を行いました。
高校生の声
(授業に参加した感想)
- 調べた内容を元にプレゼンテーションの内容を英語で考えた。日本は蛇口をひねれば水がでるのは当たり前だけど、そうでは無い国もあるということを改めて痛感した。
- モロッコの教育についての問題を知り、今自分が何の不便もなく教育を受けることが出来ていることに幸せを感じ、また外国ではそれが叶っていないことを一刻も早く改善していくべきだと思った。
- インドネシアの子供たちが本をあまり読まないと聞いて、日本の子供たちも読む人と読まない人で大きい差があるなと思った。日本は本が買えないということはほとんどないと思うので、読むべきだと思ったし、そういう環境にいることに感謝したいと思った。
(留学生からのフィードバックに対してのコメント)
- 自分達が書いた英文で良い所をたくさん褒めていただいて、モチベーションが上がりました。
- 良いところを褒めてくださり、改善したほうがいいところを具体的に細かく指導してくれてとても分かりやすかった。
留学生の声
- (新型コロナウイルス感染症拡大による)パンデミックと同時に異なる教育や年齢の生徒に適した教育コンテンツを提供する遠隔授業を創る経験をすることができました。
- 教員は教育内容についての知識を十分に有しているのみならず、そのクラスのリーダーとならなければなりません。リーダーはクラスのメンバー(学生)を共通のゴールに導くことが必要です。不幸にもパンデミックにより、高校生と直接、会うことは出来ませんでしたが、それでも、私たち(教員)にとって「生徒が創造的なアイディアを生み出すことをいかに促すことが出来るか」という点で、今回の教育実習は新しい経験でした。
本連携教育プログラムは本学の「ASEAN・アフリカを中核とした工学教育のグローバル循環プログラム(文部科学省2017年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」採択プログラム)」の一環で実施しており、来年度も継続して実施する予定です。
- 担当教員:総合教育院 池松峰男 教授
- コーディネーター:グローバル工学教育推進機構/国際課 蒲原弘継 国際支援職員