豊橋技術科学大学

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寺嶋学長の新年挨拶が行われました

イベント報告 | 2021年1月12日

2021年頭あいさつ

2021年1月 豊橋技術科学大学学長 寺嶋 一彦

 新年明けましておめでとうございます。年頭にあたり、新しい年における皆様のご健康とご活躍を祈念します。皆さんとはコロナの影響のせいで、対面でなかなかお会い出来ず残念ですが、この機会を利用し、本学の昨年の状況、および今後への抱負について、少し時間を頂きお話しさせていただきます。さて年頭の学長挨拶として、3つの話題を提供させていただきます。

 1つ目は、コロナの話題です。昨年3月頃から、新型コロナウイルスが出現してきて、1年間本当に大変でございました。皆様のご尽力に深く御礼申し上げます。
 ウィズコロナの時代になり、従来の教育、研究、社会貢献の軸に、さらに、命の安全と健康という新しい軸が加わり、皆さん相当な負担であると思います。
 しかしながら、この4軸を、その時々の様子に合わせ、ある軸のベクトルが伸びたり、また縮小したりして、合成ベクトルを許容できる方向に適応させていかないといけません。人類の歴史を辿ると、天然痘、コレラ、ペスト、スペインかぜなどが人類を脅かしてきました。14世紀のヨーロッパで起こったペストでは、ヨーロッパ人口の3分の1(2500万人)が死亡するという大被害を受けましたが、人類の英知で、これを克服してきました。
 さてここで、感染症の問題を戦争と対比させて考えてみます。私たちの世代は、第1次,第2次大戦といった、国と国、人と人との大きな戦争に巻き込まれず、平和な時代に生まれた幸運な世代と思っておりましたが、そう甘くはなかったです。戦争は人類の愚かさが露呈されました。しかし、人間の力で終わらせることができます。
 一方、新型コロナウイルス感染症の問題は、対応を誤ることで人類が滅亡の危機に瀕します。各自が自己の問題として責任を持ち、全人類が協力し、人類が積み上げてきた英知を結集させることで、きっと終息の日が来ると思います。そこが戦争とコロナの違うところです。人類がチームとなり、コロナと戦うことです。それによりウイズコロナ・アフターコロナの時代に、新しい地球観、ヒューマニズムが生まれると思います。

 2つ目は、「Student first」ということです。先ほどコロナの負の面だけを述べましたが、コロナにより大きな気づきもありました。対面講義だけが最善というのでなく、オンライン講義もいい面があり、うまく合わせれば今まで以上の講義ができます。それにはDX化を推進させることが不可欠です。
 日本は、IT技術が遅れておりますが、GDPはまだ世界3位です。しかし、国民一人当たりのGDPは2000年には2位でしたが、そのあとずっと下降し続けて2018年には26位まで落ちています。
 さらに労働生産性では、1970年に比較統計を取り始めてからずっとG7で最低で、働き方改革が叫ばれておりました。しかしながら、コロナ対策を契機にして、DX化や在宅勤務など働き方改革が加速化されることを期待します。また、それに伴い、労働生産性の向上やSociety 5.0も加速化するものと思います。
 そこで忘れてはならないのが、「大学の中心には学生がいる」ということです。大学はやはり、教育が主軸にあります。ステークホルダーは学生です。日本や世界の未来を背負うのは、若者であり学生です。コロナ禍においても、学生達をしっかり教育し、人類に役立つように育てる必要があります。
 しかしながら、現在学生は大変であると思います。希望を持ち大学に入学しても、大学にも行けない、部活動もできない、先生ともなかなか会えない。おまけに、飲食や友達との交流もままならず、自粛せよ等。学生の立場に立つと、この不条理に腹立ち、心情を察すると涙が出ます。
 私も若い時代があり、思い出すとこのような環境では、気が滅入りノイローゼになるかもしれないです。こういう状況においても本学の学生はよく辛抱して頑張っております。誇りに思って下さい。ここのところをまず認識し、理解してください。もちろん教職員のご尽力には感謝申し上げます。
 さて、世間では、オンライン講義がうまくいくことで、多くの地方大学は不要ではないかという大学不要論が出ております。私は、そんなことは絶対ないと思います。
 大学は高等教育の最後の場として必要です。大学はコミュニティ形成の場です。大学には、教育と研究という大きな使命があります。
 教育の教、研究の研は、教は教える、研は磨くということで、知識を得ることです。オンラインで今まで以上の情報が得られる可能があります。
 一方、教育の育、研究の究は、育てる、究めるということで、知恵を授かることです。対面で教授や学生と議論する、ランダムに複数の教員と議論する、日を徹して実験をする、丁々発止で仲間と喧々諤々と議論する、また、地域に出て地域の方々と議論や活動をする、インターンシップに出る、就職するなど、その大学の特色や、街の文化にふれ、学生は育てられ、そして社会に出ていき、一生それが、若者の知恵や感性、自信になります。
 大学の界隈にはコミュニティが自然と生まれます。皆さんもそうして育ってきたのではないですか。もちろん、大学や地域も学生を集める魅力や特色を持つ努力はいります。DX化が発展しようと、働き方改革が進んでも、学生を育てるということが大学の原点です。
 研究においても学生を産学連携・共同研究に参画させ教育する。国際連携も日本人、外国人学生の留学を通じてよい関係を築く。地域貢献も、学生を街中に送り込み、地域でスタートアップ事業の立ち上げ、就職をさせるなど。どうぞ皆様、「Student first」ということを忘れず、教育、研究、地域貢献のど真ん中に学生を位置づけ、今まで以上に学生への支援をお願いします。
 それが究極的には、本学、日本、世界のためになります。そういう態度で学生に今一度接してみると、学生も今の気持ちが前向きになるでしょう。まずは、学生への思いやりと愛情を忘れないでください。

 次は、3つ目です。これは今年の学長としての抱負であり、皆さんへのお願いでもあります。また夢も少し語ります。
 「第4期中期目標・中期計画」の素案の提出が、今年の7月頃あり、2022年4月からの6年間、第4期期間に入ります。今、山本進一理事・副学長を中心に、骨子の作成をしていただいており、これから数か月かけてまとめていきます。
 それと同時に、昨年の秋から、学長より「今後の技科大についての新構想」という提案書を出して、現在、戦略企画会議で議論しています。各系にも年末、その草稿をお渡ししています。
 中期目標・中期計画は、国から評価されるもので、特色は持たせますが、成果なども考えないといけません。また、6年間というスパンでの目標になります。
 一方私が提案している新構想案は、今後、10年、20年先までを見据えた、本学のあるべき姿、学生の人材像、研究のフラグシップ、入試戦略、教育カリキュラムなど、本学の個性、独創性を活かし、如何に他大学にない特色のある大学にしていき、ブランド化を図るかを考えたものです。
 このロングスパンの理想的な目標、計画をしっかり立てたうえで、直近の6年間の第4期中期目標・中期計画の策定を行っていく予定です。今年の秋までには、長期目標と、第4期中期目標・中期計画を確立し、そのもとに、教育、研究、国際、地域連携の斬新的な目標に向かって、スピーディに突き進み実行していきます。
 また、私の新構想の提案の中には、本学に、シンボルタワーやDX化パビリオンを作って、サイエンステクノロジーとリベラルアーツを融合した建物を将来作りたい(できれば任期中)という夢が描かれております。ウィズコロナ時代の分散型入学式・卒業式、TUTの最新研究紹介、デジタルミュージアム、デジタルコンサートホール、レストラン、また地上のレストランからタワーの上からの豊橋の全景色がリアルタイムで見えるシンボルタワーの構築をし、地域の方々も参画できるコミュニティを作りたく思います。
 ところで、私が学長になる前の所信表明では、
 「社会に貢献する元気な大学を作るー技術科学で世界を変える」と述べました。
 特に本学は、センサ、ロボット、ITが強いので、これらを一言でいうと、CPS(Cyber Physical Systems)です。学生教育もこれを共通に教育し、そして各自の専門を磨き、異分野融合ができる深くて幅の広い、社会が求める学生を教育します。
 また研究も、「CPSを中心に、EIIRISをフラグシップにして異分野融合研究を進め、応用研究を基礎研究と同時に進め、実用化や社会実装に強い世界で光る研究大学」を作ります。
 さらに、現在、東三河地域との連携強化を図っています。RACの川合特任教授を中心に、豊橋商工会議所や、東三河ビジョン協議会と現在、打合せをしています。これにより、角田理事・副学長を中心に、長岡技科大、高専機構と進めている国立大学経営改革促進事業を通して、産学連携の共同研究、人材育成教育が活発になることが期待されます。
 豊橋では、現在、新しい食文化の創造を目指す「東三河フードバレー構想」が進められており、駅前再開発の目玉となるものであり、本学の神野理事が推進されています。また、豊橋の浅井新市長は、アントレプレナー教育、スタートアップ支援、県が主体で進める「ステーションAi」などに本学と連携していきたい意向を表明されています。
 本学としても、フードバレー構想には、農業関係、センサ・ロボットなどのCPS関係の先生方、また、スタートアップ事業等は、本学学生のイノベーション教育には不可欠で、地域と連携させていただく大きなチャンスです。
 豊橋市、蒲郡市はこのほか、健康・医療福祉分野の向上を掲げ、また、本学は、この春から病院、医学系大学との包括提携を結ぶので、この分野においても地域との連携を一層進めてまいります。
 「集めて、繋いで、光をあてる」。これは私が所信表明で述べたものです。学長として、優秀な人材や資金を集める。そして、その人脈をネットワークでうまく繋いで有機的に働くようにする。そして、芽が出るように光をあてて、そして世界において光るようにする。ということが趣旨です。
 余談になりますが、私が提唱している「集めて、繋いで、光をあてる」という概念は、偶然ですが似たものがすでにございます。それを紹介します。アメリカ・カリフォルニア大学バークレー校経営大学院教授のデビット・ティース先生が1997年に論文発表で「ダイナミック・ケイパビリティ」という概念を提唱されています。
 ダイナミック・ケイパビリティとは、3つのプロセスから成り立っています。第1に、「sensing」。事業機会や脅威を「察知」する。第2に「seizing」察知した事業機会や脅威に対応すべく人材などのリソースを動かし、競争優位を「獲得」する。第3に「transforming」。競争優位を得た後もリソースを活用する手法を日々改善し、戦略を「変容」させていくものです。ということで、私の提唱している「集めて、繋いで、光をあてる(Collecting, Connecting, Illuminating )」という概念をここで、「ダイナミック・ブランディング」と命名致します。というのは、私はかねてより、本学のブランディング化を考えてきました。「集めて、繋いで、光をあてる」は、ブランディング化に役立つ手法と考えるからです。
 さて、「集めて、繋いで、光をあてる。」について、私が昨年4月に新学長に就任してからは、
〇「集める」に関しては、助教の人事制度をテニュアトラック制度にし、優秀な教員が集まるように改革しました。また博士学生の給付型奨学金(年間、数千万円程度)を某財団の会長と交渉し獲得しました。いくつかの共同研究講座の新設、OPERA(澤田先生リーダー)の本格バージョンへの移行などもRACと共に行いました。
〇「繋ぐ」に関しては、地域とつなぐために、現在、東三河ビジョン協議会、豊橋市、豊橋商工会議所と連携の準備をしています。また複数の機関と医工連携の包括提携の準備をしています。さらにEIIRISと系を繋ぐ工夫をし、系の優秀な若手教員の昇進制度を設け、スターの若手教員を作ることに腐心すると共に、EIIRISの構造改革をし、EIIRISの研究者を大学内やグローバル研究者らとうまく繋ぎフラグシップ化を図ります。
〇「光をあてる」に関しては、今年から学長賞を設けます。研究賞も、今までの外部資金獲得だけでなく、論文賞、モノづくり賞など新設します。さらに国際連携貢献賞、産学連携賞、高専・大学連携貢献賞、大学貢献賞など作り、頑張っている教職員への表彰制度を充実させます。
 これらは1年間の成果であり、これから、3年間、学長の主な仕事として、「集めて、繋いで、光をあてる」、ことをさらに拡大し、発展させていきたく思います。皆さんも、自分のビジョンだけでなく、ステークホルダーを意識した各自の目標を持ち、「ダイナミック・ブランディング」化を、実行していただきたいと思います。
 最後になりますが、本年が皆様にとり、また大学にとり良い年となることを祈り、学長の2021年新年の挨拶とします。

New Year's Greeting for 2021

January 12, 2021  Toyohashi University of Technology
President Kazuhiko Terashima 

Happy New Year to you all. At the beginning of this year, I would like to wish you all good health and success in the new year. Due to the effects of the COVID-19, it is unfortunate that we have not been able to meet face-to-face, but I would like to use this opportunity to take a few moments to talk about the state of our university in the past year and our aspirations for the future. As my New Year's address to the President, I would like to offer three topics.

The first is the topic of COVID-19. Since March last year, a new coronavirus has emerged, and it has been a very difficult year for us. I would like to express my deepest gratitude to all of you for your efforts. In the era of living with COVID-19, a new axis of life safety and health has been added to the conventional axes of education, research, and social contribution, and I am sure this has placed a considerable burden on everyone. However, we have to adapt these four axes in an acceptable direction, with some axes extending and others contracting in accordance with the current situation. Throughout human history, smallpox, cholera, plague, Spanish flu, etc. have threatened humanity, and the plague that struck Europe in the 14th century killed one third of the European population (25 million people), but human wisdom has overcome this.
Now, let's consider the problem of infectious diseases in contrast to war. We used to think that our generation was lucky to be born in a time of peace, without being involved in the major wars of World Wars I and II, but it was not so easy. The war exposed the stupidity of humanity. However, it can be ended by human power. On the other hand, the problem of the new coronavirus infection threatens humanity with extinction if it is not handled properly. I believe that the day will come when the problem will be brought to an end, if each individual takes responsibility for his or her own problem, if all human beings cooperate, and if we bring together the wisdom that human beings have accumulated. That is the difference between war and COVID-19. Humanity must become a team and fight against COVID-19. I believe that this will lead to a new view of the earth and humanism in the era of living with COVID-19 and post COVID-19.

Second, I would like to emphasize the importance of "students first". I mentioned only the negative aspects of COVID-19 earlier, but it has also given me great insight. Not only are face-to-face lectures the best, but online lectures are also good, and if we combine them well, we can offer better lectures than ever before. To do this, we need to promote DX. Japan is lagging behind in IT technology, but its GDP is still the third largest in the world. Japan's GDP per capita was also the second highest in 2000, but has been declining ever since, falling to 26th place in 2018. Furthermore, labor productivity has been the lowest in the G7 since comparative statistics were first collected in 1970, and there have been calls for work style reform. However, the countermeasures against COVID-19 will accelerate the reform of work styles, such as the shift to DX and telecommuting. In addition, I believe that this will accelerate the improvement of labor productivity and Society 5.0.
What we must not forget is that students are at the center of university. Education is the mainstay of university. Students are the stakeholders. It is the youth and students who will carry the future of Japan and the world. In COVID-19 calamity, we also need to educate our students well and nurture them to be useful to humanity.
However, I think students are having a hard time now. Even if they enter university with hope, they cannot go to university, cannot participate in club activities, and cannot meet their teachers. In addition, they can't eat, drink, or socialize with their friends, so they have to refrain from doing so. When I stand in students' place, this absurdity makes me angry and I cry when I think about how they feel. There was a time when I was a young man, and when I think back to that time, I think I might become depressed and neurotic in such an environment. Even under such circumstances, the students of TUT persevere and do their best. You should be proud of them. Please recognize and understand this point first.
Of course, I appreciate the efforts of our faculty and staff. 

Now, there is a theory in the world that many local universities are unnecessary because of the success of online lectures. I believe that this is absolutely not true. Universities are necessary as the last place for higher education. Universities are places of community building. Universities have two major missions: education and research. Education is about teaching and research is about acquiring knowledge, where teaching is about teaching and research is about improving. It is possible to get more information online than ever before. On the other hand, "education" and "research" mean "to nurture" and "to study," respectively, and are about receiving wisdom. Students are nurtured through face-to-face discussions with professors and students, random discussions with multiple faculty members, day-long experiments, back-and-forth discussions with peers, discussions and activities with local people, internships, and employment. This will give them wisdom, sensitivity, and confidence for the rest of their lives. A community is naturally born around the university. Isn't this what you have grown up with? Of course, universities and local communities need to make an effort to have attractions and characteristics to attract students, but regardless of the development of DX technology and the reform of work styles, the starting point of a university is to nurture students.
In the area of research, we need to educate students to participate in industry-university collaboration and joint research. In international cooperation, we build good relationships with Japanese and foreign students through study abroad programs. In the area of community service, we send our students into the city to start up start-up businesses in the community and help them find employment. I would like to ask all of you to remember that students come first, to place students in the middle of education, research, and community contribution, and to provide more support for students than ever before. Ultimately, this will benefit our university, Japan, and the world. If we treat our students with that attitude once again, they will feel more positive about their current situation. First of all, please remember to be considerate and loving to your students.
Last but not least, the third one. This is my ambition for this year as the president of the university, and also my request to you. I will also talk a little about my dream.
The application for the 4th Mid-term Plan will be submitted around July this year, and we will enter the 4th period of 6 years starting March 2022. At the moment, Executive Trustee/Vice President Shinichi Yamamoto and his team are working on the outline of the plan, which will be finalized over the next few months. At the same time, since last fall, the President has submitted a proposal for a "new vision for the future of TUT", which is currently being discussed at the Strategic Planning Council. A draft of the proposal was given to each department at the end of last year.
The mid-term goals and plans will be evaluated by the government, so we need to make them unique, but we also need to consider the results. Also, the goals will be set for a span of six years. On the other hand, the new plan that I am proposing is one that looks ahead to the next 10 to 20 years, and considers how to make use of the university's individuality and originality, such as its ideal image, the image of human resources for students, flagship research, admissions strategy, and educational curriculum, and how to make the university unique and branded. With this long-range ideal goal and plan firmly in place, we are planning to formulate our fourth medium-term goal and plan for the next six years. By the fall of this year, we will have established our long-term goals and our fourth medium-term goals and plans, and based on these goals and plans, we will speedily move forward to achieve our innovative goals in education, research, international relations, and regional cooperation.
Also, in my proposal for a new concept, I have drawn a dream (preferably during my tenure) of creating a symbolic tower and a DXification pavilion in our university, a building that combines science technology and liberal arts in the future. I would like to build a symbolic tower that will have a decentralized entrance/graduation ceremony in the era of living with COVID-19, an introduction to TUT's latest research, a digital museum, a digital concert hall, a restaurant, and a real-time view of Toyohashi from the top of the tower from the restaurant on the ground. I would like to create a community where local people can participate.
By the way, in my speech before I became the president, I said
"To create a vibrant university that contributes to society - to change the world through technology and science". Our university is particularly strong in sensors, robotics, and IT, so if I were to summarize these areas in one word, it would be CPS (Cyber Physical Systems). We will educate students in the same way, and then polish their own specialties and educate them to become students who are capable of integrating different fields of study and who are sought by society for their depth and breadth. In research, we will promote interdisciplinary research with CPS as the core and EIIRIS as the flagship, and conduct applied research at the same time as basic research to create a world-class research university that is strong in practical application and social implementation. Furthermore, we are currently working to strengthen regional cooperation withHigashimikawa region.
Specially Project Professor Kawai and his team are currently holding meetings with the Toyohashi Chamber of Commerce and Industry and the Higashi Mikawa Council. As a result, joint research and human resource development education in industry-university collaboration under the National University Strengthening Promotion Project, which is being promoted with Nagaoka University of Technology and the National Institute of Technology, is expected to become more active, led by Executive Trustee/Vice President Noriyoshi Kakuta.
In Toyohashi, there is currently a food valley concept, which aims to strengthen agriculture and food, and will be the centerpiece of the redevelopment in front of the station, which is being promoted by Mr. Kamino, Executive Trustee of the university. In addition, the new mayor of Toyohashi, Mr. Asai, has expressed his desire to collaborate with our university in the areas of entrepreneurship, startups, and station AI Project. For our university, too, the Food Valley concept is a great opportunity to collaborate with the local community, as it is essential for the innovation education of our students in the fields of agriculture, CPS (sensor and robotics), and start-up businesses. Toyohashi City and Gamagori City have also announced their intention to improve the health and medical welfare fields, and this spring the university will enter into a comprehensive alliance with hospitals and medical universities, so we will further promote cooperation with the region in this field as well.
Collecting, Connecting, Illuminating. This is what I stated in my policy statement. As President, I will gather excellent human resources and funds, and connect them in a network so that they can work organically. Then, I will shine a light on them so that they can see, and shine in the world. That's what I'm trying to do.
As a side note, the concept I am advocating, "Collecting, Connecting, Illuminating" is similar to something, though by coincidence. Let me introduce it to you. Dr. David Theiss, a professor at the Graduate School of Management, University of California, Berkeley, proposed the concept of "Dynamic Capability" in a paper published in 1997. Dynamic Capability consists of three processes. The first is "sensing" which is the process of "detecting" business opportunities and threats. The second is "seizing," which is moving human resources and other resources to respond to perceived business opportunities and threats, and "gaining" competitive advantage. The third is "transforming," which means that even after gaining a competitive advantage, the company continues to improve the way it utilizes its resources and "transforms" its strategy.
This is why I call my concept of "Collecting, Connecting, Illuminating" "Dynamic Branding".
This is because I have been thinking about branding our university for a long time.
This is because I believe that the method of "Collecting, Connecting, and Illuminating" is useful for branding.
Regarding "Collecting, Connecting, Illuminating, since I became the new president in April last year, I have been working on the following points;
As for "Collecting", we have changed the personnel system for assistant professors to a tenure-track system to attract excellent faculty members. We also negotiated with the president of a certain foundation to obtain a scholarship for doctoral students (about tens of millions of yen per year). Together with the RAC, we also established several new joint research courses and shifted to a full-scale version of OPERA (led by Dr. Sawada).
As for "Connecting", we are currently preparing to collaborate with the Higashi Mikawa Council, Toyohashi City, and the Toyohashi Chamber of Commerce and Industry in order to connect with the local community. We are also preparing for a comprehensive partnership for medical-industrial collaboration with several organizations. In addition, we will try to connect EIIRIS with other institutions, set up a promotion system for outstanding young faculty members of the university, try to create star young faculty members, reform the structure of EIIRIS, and connect EIIRIS researchers with internal and global researchers to create flagships.
As for "Illuminating", I will establish the President's Award this year. We will also establish new research awards, such as the Best Paper Award and the Best Manufacturing Award, in addition to the existing awards for obtaining external funding. We will also create awards for international collaboration, industry-academia collaboration, technical college-university collaboration, and university contribution, and provide an award system for faculty members who are working hard.
These are the results of one year's work, and over the next three years, I would like to further expand and develop the main task of the President, which is to "Colleting, Connecting, and Illuminating". I hope that you will all have not only your own visions, but also your own goals with your stakeholders in mind, and implement "Dynamic Branding".
Last but not least, I hope that this year will be a good one for all of you and for the university, and I would like to conclude my New Year's greeting for 2021.

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