ギカダイ生の今!
Chapter1高校からの進学でも大丈夫?!高校出身×高専出身学生本音トーク
ギカダイ生には2種類の人間がいる。高専出身と高校出身の学内進学、通称"学進"。学部生の内は高専出身、高校出身同士で集まって、中々お互いのことをよく分かっていない人も少なくないのではないでしょうか。高専出身と高校出身の広報サポーターがお互いの印象、違いについて語り合いました。
座談会参加メンバー
柄澤 幸太郎
長岡高等専門学校卒
仙田 璃温
米子高等専門学校卒
市川 官聖
豊橋東高等学校卒
佐藤 徹大
安城高等学校卒
■違いを感じること
(佐藤)学進と編入組の違いを感じることってありますか?
(柄澤)学進の子達ってやっぱ全体的にコミュニケーション能力が高い印象がありますね。
(佐藤)高専生と学進の、グループの枠を飛び越えて喋れるやつしか知らないっていうのもあるんじゃないですか?
(柄澤)高専出身者は3年次に入ってくるわけだけど、すでに高校出身者のコミュニティってできてる。あと高校出身者って学科関係なくみんな友達みたいなオーラがあって。高専出身者って自分の学科以外の人と関わる機会がめちゃくちゃ少ない。
(佐藤)2年間通ってるアドバンテージもありますし、僕らは入ってきた時学科決まってないんですよね。学科決まってない状態で半年間勉強した上で、どの学科に入るか決めるってシステムがある。
(仙田)工業高校だったら専門決まってる子もいるじゃない?
その子も最初はもう一緒なんですか?
(佐藤)そうですね。
(市川)人によっては専門科目じゃなくて、一般科目で繋がりができる。例えば微積とかは普通科高校から一般入試で入ってきた人たちはがっつりやってるけど、工業出身の人は全然できてないから、数学に関してはAクラスBクラスっていうので分かれて。推薦クラスと一般クラスで分かれてたり、どちらかと言ったら同じ学進の中でも一般組は推薦組とちょっと距離があったりする。
領域が違う話したことない学進の人たちもいるんですけど、一般クラスの人たちはだいたい話したことなくても顔見たことあるなっていう。
(仙田)コミュ力が高いって言われたのはどっちの学進組とかわかります?
(柄澤)工業じゃなくて一般校出身の人に多いような感じはある。
(佐藤)工業出身の人の方がどっちかっていうと高専卒の人に系統が近いかな。
実際高専から入ってくる時、学進はどう見えました?
(柄澤)陽キャ(笑)。実験とかで関わったらそりゃ普通の人間なんだっていうのはわかるんだけどね。集まってる集団が大きいからそういうふうに見えちゃうのかも。授業とかでも見た瞬間に「あ、この人たち学進だ」っていうのが分かるぐらい。
(佐藤)やっぱわかります?見た時に学進だなっていうのが。
(市川)あと集まり方で言うとあれですね。高専生だとその自分と同じ高専の人と結構集まったりするから。まあ 3 人とか 4 人とか、多くても 10人いかないぐらいで集まったりする。学進だと同じクラスみんなで集まったりするから、そうなると20人とかで集まったりすることもあります。
■授業や研究面では
(佐藤)知識で言うと高専組って卒研 1 回経験してきてるじゃないですか。
僕ら学進にはそれがない。プロジェクト研究があるけど、かけられる時間も得られる知識も少ない。そこの有無は結構大きいなって。
(市川)やっぱり専門教科に対するこの知識量っていうか。そういうのは高専生にはちょっと勝てないなと。
(佐藤)純粋な専門科目の学力の違いは結構あったり。
(市川)感じてるだけで教授たちはあまりないとは言うけどね。僕らは結構感じてたりします。
(仙田)先生はそんなレベルの差はないよって言うけど。
(市川)固定観念っていうのかな?ステレオタイプみたいなところはちょっとあるのかもしれないけど、思い込みっていうか。
(仙田)やっぱり高専卒の方が強そうだなーって感じ。
(柄澤)でも多分成績で見た時にそんな変わんないんだと思うんだよね。
(佐藤)学進はくらいつかなきゃいけない、どうしても。
(市川)テストってなると、結構過去問ゲーなとこもあって、そうなると高専生でその分野に詳しくても点はとれない。逆にあんまり詳しくなくても、とりあえず問題が解ければ成績は取れる、みたいな教科も結構ある。そうなると成績の差は出にくかったりするかもしれない。
(仙田)学進で先輩と関係がある人の方が過去問をもらえると、確かに差は出にくい。
(市川)学進の強みとしては、あんまり仲良くないことも同じ系の人でとりあえずなんか学習グループみたいなのがあって、先輩と繋がりが深い人が過去問題持ってきてくれる。
■異なるアルバイト事情
(柄澤)アルバイトって学進と編入生の違いとかってありますかね?
(佐藤)3年生になると授業数すごい増えるじゃないですか、やっぱりそうなった時にそこでもバイト続けるわけじゃん。結構しんどかったりした?
(市川)特に今までと変わらずですね、1年生の頃からやってると。最初ってやっぱ辛いじゃないですか。仕事を覚えないといけないので。
でも1年くらい経てば、もう仕事なんて慣れて何も考えずに大体気づいたら終わってるみたいな感じになるので、そうなると 3 年生になってからは手慣れてるので、授業が多くなってもきついって感じることはないですね。
(柄澤)高専生は入ってきてちょっとバタバタしてて授業も多くて。そういう中でバイト探すのって結構やっぱ大変で、ちょっとそこは羨ましいな。
それに慣れてきたところで、また研究が忙しくなってきちゃうから。
(市川)豊橋に住んでいる他の大学に行ってる人って1年生から入ってるわけじゃないですか。2年生とかの人たちが逆にバイトでは先輩になると思うんですけど、そういうのに対してなんか違和感とかってないんですか?
(仙田)一人いたけど、もう教えてくださいって感じですね。バイトに限らず、学進の子たちの方が多い。なので例えばサークルでも3年生で入ったときは2年生が先輩なので機材の使い方とか教えてくださいって感じですね。
企画・制作:天伯編集部
ライター:柄澤 幸太郎
カメラマン:葛西 彪斗