
概要
バイオマス資源を燃料としての活用が期待されていますが、バイオマス資源は多様な成分を含む上に、概ね発熱量が小さく、極めて燃やしにくい資源です。この資源を活用するには様々な燃料に柔軟に対応する燃やし分け可能な燃焼技術の確立が必要です。その燃焼技術として、(純)酸素燃焼に注目しています。
従来技術
バイオマス資源は燃やしにくい
優位性
酸素供給制御により、バイオマス資源のエネルギー活用が可能となります。
特徴
酸素燃焼技術を確立する課題の中で、燃焼限界近傍で生じる不安定挙動の解明に向けた研究を行っています。
これまでに燃焼領域の流れと反応を精密にコントロールすることで、世界で初めて有炎燃焼のフィンガリング不安定性の観察に成功しました。(指のように火炎が分裂する現象をフィンガリングと呼び、酸素の供給が不十分な環境で紙などを燃やした際に現れることが知られています)
最近では、分裂パターンを制御することを目指しメカニズムの全容解明に向けた研究にも取組んでいます。

実用化イメージ、想定される用途
・燃えにくい材料の燃焼技術
実用化に向けた課題
・様々な固体材料の燃焼解析と燃焼技術の探索
研究者紹介
松岡 常吉 (まつおか つねよし)
豊橋技術科学大学 機械工学系 准教授
researchmap
研究者からのメッセージ(企業等への提案)
この技術にご興味をお持ちの企業の技術相談をお受けします。また共同研究等のご検討の際にはご連絡ください。
知的財産等
掲載日:2020年05月07日
最終更新日:2020年06月19日