豊橋技術科学大学

検索

Search

水嶋 生智(みずしま たかのり)

所属 応用化学・生命工学系
職名 教授
専門分野 触媒化学
学位 理学博士(東京工業大学)
所属学会 触媒学会 / 日本化学会 / 石油学会
E-mail mizushima@chem
※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください
研究者情報(researchmap) 研究者情報

研究紹介

 触媒とは化学反応の速度を増加し、あるいは目的とする化学反応だけを効率良く進めるために反応器内に入れる物質です。現在の化学工業は触媒なしでは成り立ちませんし、環境の保全・浄化技術においても欠くことはできません。本研究室では、環境にやさしい化学反応プロセスやより効率的な環境浄化技術の構築を目指し、新しい触媒および触媒反応システムの研究を行っています。

テーマ1:高効率VOCプラズマ分解システムの開発

概要

揮発性有機化合物(VOC)はヒトの健康への直接的な悪影響をもたらすだけではなく、大気汚染の原因物質であるため、適切な処理が必要となります。低温プラズマを利用するVOC無害化法は、装置が比較的小型で制御が容易であるという利点はありますが、空気中に含まれる低濃度のVOCを分解するために常時電力を投入するのは効率的ではありません。本研究室では、誘電体バリア放電型プラズマ反応器の中に設置できるメンブレン状触媒管を開発し、この触媒管上にVOCを吸着・濃縮したのち、短時間のプラズマ照射によって一気に分解するという高効率なVOCプラズマ分解システムの構築を目指しています。

キーワード

低温プラズマ、VOC分解、触媒

テーマ2:エタノール水蒸気改質による水素製造用触媒の開発

概要

植物の発酵により製造されるバイオマスエタノールは、再生可能で環境に優しい次世代燃料として注目されています。これを燃料電池に用いるには水素への変換が必要であり、エタノール水蒸気改質反応はその有力な方法の一つです。本研究室では、低温高活性で長寿命な触媒の開発を目指し、現在CeO2担持多成分金属触媒を中心に研究を行っています。

キーワード

エタノール水蒸気改質、水素製造、触媒

テーマ3:有機化合物の部分酸化および酸化的脱水素反応用固体触媒の開発

概要

有機化合物の部分酸化や酸化的脱水素反応は石油化学工業の重要なプロセスの一つです。本研究室では、n-ブタンの酸化的脱水素による1,3-ブタジエンの合成やメタンの部分酸化によるメタノール・ホルムアルデヒドの直接合成のためのモリブデン系触媒の研究を行っています。

キーワード

部分酸化、酸化的脱水素、触媒

担当授業科目名(科目コード)

基礎無機化学II / 無機化学 / 反応速度論 / 環境触媒工学特論 / 先端環境技術特論Ⅱ

その他(受賞、学会役員等)

自動車触媒の耐熱性の改善


ページの先頭へ戻る