2023.08No.156(オンラインNo.38)

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Chapter1留学って楽しい!ギカダイでできる国際交流

ギカダイから世界へ、世界からギカダイへ

学内を歩いていると自然とすれ違う、様々な国の留学生。彼らとにこやかに英語で談笑する日本人学生の姿もギカダイではよく見られる光景です。
そんな国際色豊かなギカダイで、海外からギカダイに学びに来た外国人留学生、ギカダイから海外留学にチャレンジする日本人学生それぞれの留学体験をリポートしました。

留学経験者の実際の声を聞いて、留学への一歩を踏み出してみませんか。

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ギカダイの留学事情

ギカダイ生を対象に留学に関するアンケートを実施したところ、留学に対する様々な思いが集まってきました。
アンケートは、(1)外国人留学生を対象にしたもの、(2)日本人学生を対象にしたものの2種類を実施。
まずは、外国人留学生に聞いたアンケートの結果を見てみましょう。

ギカダイに留学生として来日している彼らに、「留学した理由」について尋ねてみました。中でも多く挙がった理由は、

  • よりよい環境で勉強・研究がしたい
  • 視野を広げ、国際的な知見や経験を得たい
  • グローバルな環境で、様々な国の人と交流したい


など、新しい環境に身を置いて自身の成長につなげたい、スキルアップしたいといった向上心の高さがうかがえました。

一方で、日本人学生全体に「留学したことがありますか?」と聞くと、回答者のうち2割が留学経験ありと回答。
留学経験がない学生には、今後留学してみたいかどうかを聞いてみると、その半数が「留学してみたい」と答え、留学に興味を持っていることが分かりました。
ギカダイには海外志向を持つ学生が多く集まっていることも、グローバルなキャンパスを活気づける一端を担っているのかもしれません。
今回は、その中でも留学経験のある2人の学生にお話を聞きました。
※ここでは、学位取得だけでなく、正課の講義を含め、勉学のため海外に一定期間滞在することをもって、「留学」として扱っています。

ベトナムからギカダイへ

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電気・電子情報工学課程 学部4年
LE TIEN NGHI(レー ティエン ギー)さん

出身国:ベトナム
日本滞在期間:2019年~(5年目)




■日本に興味をもったきっかけは?

子どもの頃に、『ドラえもん』を読みました。漫画なので文字を読まなくても、絵だけで楽しむことができ、日本に興味をもちました。
4年前(2019 年)にベトナムから来日し、日本語学校に1年半通って、その後ギカダイに入学しました。

■ギカダイを選んだ理由は?

日本人学生と外国人留学生が集まって生活するグローバルハウスがあり、楽しそうだと思ったからです。
また、電気・電子分野に興味があり、ギカダイは半導体研究が強いことや、海外の大学との交流プログラムがたくさんあることも理由の一つです。

■日本での生活で大変だったことは?

初めはとても大変でした。スーパーに行って買い物をしたくても、日本語がわからないので、文字を読まずに商品の見た目だけで買い物をしなければなりません。見た目が同じでも中身は違うものは大変でした。例えば、お酢と油は同じ黄色なのに中身は全然違いますよね。欲しくない物を買ってしまうことが多々ありました。

また、日本とベトナムのカルチャーショックもあり、初めは少し戸惑いました。ですが、「皆おなじ人間なんだ」と心を広くして、時間をかけてベトナムから日本の文化に慣れることを心掛けました。

■日本に留学して得たことは?

日本に来て、一番得たものは友達です。日本語学校では、そこでできた友達に美味しいお店や遊ぶところを教えてもらいました。グローバルハウスでは、ルームメイトと一緒にご飯を食べたり遊びに出かけたり、テレビ番組を見たりなど多くの楽しい時間を過ごせました。こういった体験は、留学したい人が集まっているからこそ、互いの文化を教え合ったり、いろんな交流ができたのではないかと思います。

■留学しようと考えている方へメッセージを一言!

私は、日本に来たばかりの頃は、恐くてあまり外に出ませんでした。ですが、勇気を出して外に出ると、思っていたより優しい人が多く、素敵な人とたくさん出会いました。

自分から声をかけないと、返事が来ません。やはり、留学には言語の壁が一番大きいです。それでも、最初の一歩を頑張って踏み出すと、それまで立ちはだかっていた壁が階段に変わります。そして、階段を登っていくと段々とフラットになるはずです。

大事なのは「自分から」。勇気を出して、交流を楽しんでください。必ず良い日が来ます。

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ギカダイからカナダへ

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応用化学・生命工学専攻 博士前期課程1年
今井 裕之輔(いまい ひろのすけ)さん

留学先:カナダ
留学期間:2023年1月~2月(2か月間)


■元々海外に興味があった?

今回、海外実務訓練でカナダのオンタリオ州に2か月間滞在しました。今年の9月には、「トビタテ!留学JAPAN」というプログラムで再び実務訓練と同じところに10か月行く予定です。

僕は、幼い頃から英語に触れて育ってきました。留学経験も今回だけでなく、高専1年生の時にオーストラリアへ、2年生の時にニュージーランドへ数週間行っていました。

■留学先での体験を教えてください!

研究室の先生に紹介していただいて、ウォータールー大学というところに行きました。今回は滞在期間が2か月と短かったため、研究のお手伝いという立場でしたが、ゲストとしてとても優しく受け入れていただきました。

現地では、受け入れ先の教授の知り合いの家にホームステイをさせてもらいました。ウォータールーはアジアの人も多く、アジア人向けのスーパーで食ベ物を買って自炊をしていました。休日には、モントリオールやニューヨークに出かけて、観光を楽しみました。

ただ、カナダの寒さには最後まで慣れませんでしたね。最低気温は-20℃くらいになって、とにかく雪が多くて溶けない。留学先で耐えがたいと思ったのはこの経験したことのない寒さくらいです。

■言語や文化での苦労は?

僕はギカダイのGACコースに所属していて、日々留学生と一緒に生活していたということもあり、英語での会話や文化の違いで苦労することはありませんでした。
海外に行くにあたってGACの存在は僕にとってすごく大きかったです。GACがあるからギカダイを進学先に選んだほど、魅力的なコースでした。
おかげで、思う存分現地の人と交流し、観光を楽しむことができました。

■カナダに留学して得たことは?

友達がたくさんできたことです。現地の留学生イベントに積極的に参加して様々な国の人たちと交流し、オランダ人・インド人・フランス人・イラン人などいろんな国の友達ができました。
向こうでは全て英語で話していましたし、現地の友達を自分1人で作れたことで、「1人でもこんなにできるんだ」と自信がつきました。

■留学しようと考えている方へメッセージを一言!

僕は高専生の時、きっとあなたより成績が悪く、専門知識もない、不器用な学生でした。ただちょっと英語が好きで、ちょっと海外に興味がある学生でした。

ただ、その「ちょっと」のおかげで何度かの海外渡航を経験して、海外の魅力を感じることができました。そして大学院生になった今、こうして「トビタテ!留学JAPAN」の15期生として日本中から選ばれて留学することができます。
高専生は知識も技術も豊富です。他の学生を見ても、15歳から実験実習やレポートに追われている学生はそういません。
留学はそれを海外で活かす最大のチャンスです。「案外自分やるやん!」って思うと思います。

周りの友人が社会人になってきた今、留学に行かなくて後悔した人を何十人も見てきましたが、留学に行って後悔した人は見たことがありません。どんな形の留学でもあなたの人生をきっと豊かにすると思います。

是非、「ちょっと」チャレンジをして海外の世界に飛び込んでみてください。

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企画・制作:天伯編集部
取材:松岡 翔平、GAN XUAN、飯島 純、飯島 優人
ライター:松岡 翔平、飯島 純
デザイン:村上 明日香

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