
デバイスの回転だけで複雑な免疫分析を自動化 ~大量生産を可能にするデバイス作製手法で検査をより身近に~
プレスリリース | 2026年8月17日
<概要>
豊橋技術科学大学(研究代表者 機械工学専攻2年 金井悠輔)と兵庫県立大学の共同研究チームは、医療診断のゴールドスタンダードである「サンドイッチELISA(酵素結合免疫吸着測定法)」を全自動化する、革新的な遠心マイクロ流体デバイスを開発しました。本デバイスは、遠心力を利用し、一定の速度で回転させる(定常回転)だけで、検査に必要な複数の試薬を自律的に順序よく送液・制御できるシステムです。これにより、特殊な大型装置を使うことなく、様々な場所に持ち運べるコンパクトな検査機器(POCT:臨床現場即時検査)の実現が期待されます。さらに、マイクロ流路特有の極めて厳しい加工精度の壁を、独自の「流路抵抗実測に基づいた金型(モールド)最適化技術」によって打破しました。これにより、厳密な微細加工精度を必要とせずに射出成型などの大量生産手法を適用できるようになり、検査チップの製造コストを劇的に削減することが可能となります。



