
顔色変化は表情判断にどのような影響を与えるか? ~終端色の優位性~
プレスリリース | 2025年12月 8日
豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 視覚認知情報学研究室と認知神経工学研究室の研究チームは、ヒトが他者の顔を見た時にその顔色の連続的な変化が、表情判断にどのように影響するかを調査しました。その結果、顔色変化の過程よりも最後に見た顔色が表情判断に影響すること(終端色の優位性)を明らかにしました。これまで、顔色の赤みが怒りの印象を強めることが知られていましたが、時間的に変化する顔色が表情認知にどのような影響を及ぼすかはわかっていませんでした。本研究により、顔色が時間的に変化するかどうかにかかわらず、最終的に赤みが強い顔ほどより怒りとして知覚されやすいことが明らかになりました。この研究の成果は、2025年10月9日付でJournal of Vision誌上にオンライン版が発表されました。https://doi.org/10.1167/jov.25.12.8



