実用化レベルの室温イオン伝導性を示す硫化物系固体電解質を液相合成し、電気化学特性を詳細に解析 ~硫化物系全固体リチウムイオン電池の実現へ~
プレスリリース | 2024年11月21日
豊橋技術科学大学 電気・電子情報工学専攻の博士前期課程 岸 遼太 氏、引間 和浩 助教、松田 厚範 教授、総合教育院の武藤 浩行 教授、大阪公立大学 物質化学生物系専攻の塚崎 裕文 特任准教授(当時)、森 茂生 教授らの研究グループは、溶液法における熱処理過程を改善することで、実用化レベルの室温イオン伝導性を示す硫化物系固体電解質Li10GeP2S12を合成することに成功しました。
また、溶液合成したLi10GeP2S12は、ボールミル合成した試料と比較し、(1)粒径が小さく粒界抵抗が大きいこと、(2)粒子表面の有機溶媒に起因する表面層が存在し、Li-In負極に対する安定性が高い、という溶液合成特有の電気化学特性を明らかにしました。
本研究成果は、ACS Applied Energy Materialsに2024年9月25日付けでオンライン公開されました。
プレスリリース資料
実用化レベルの室温イオン伝導性を示す硫化物系固体電解質を液相合成し、電気化学特性を詳細に解析 ~硫化物系全固体リチウムイオン電池の実現へ~