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ASEAN・アフリカを中核とした工学教育のグローバル循環プログラム(博士後期課程)2期生の学内教育実習を実施しました。

イベント報告 | 2020年2月17日


本学ではASEAN・アフリカ地域の高等教育を支援するため、学位未取得の現地教員を博士後期課程留学生として受け入れ、教員養成のための特別な教育プログラム(文部科学省2017年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」採択プログラム)を提供しています。本プログラムの第2期生として、2019年10月からモロッコ、エジプト、インドネシア、バングラデシュから合計6名の留学生を受け入れています。

本プログラムの一環で実施している学内教育実習を学部1年次の英語Listening & SpeakingⅡ(担当教員:池松 峰男教授)の講義の一部において実施しました。講義では、はじめにプログラム学生から主に自国の持続可能な開発目標(SDGs)に関係する話題について問題提起がありました。その後、各グループに分かれて解決策について議論し、講義の最後に各グループで話し合った解決策を発表しました。

バングラデシュ出身のプログラム学生からは、母国の河川汚染の状況について説明がありました。バングラデシュには数百の河川が流れており、日本の4割の国土面積に世界で8番目の人口(約1億6千万人)を有しています。水は人々の生活に欠かせない一方、適切な処理がなされないまま工場や病院からの廃液をはじめ生活ゴミまでもが河川に排出されています。プログラム学生からはその河川の水で洗濯をしている様子や洪水が起こった時の様子が共有されました。一方、もう一人の発表者のエジプト出身のプログラム学生からは、水不足に悩むエジプトの状況が共有されました。エジプトでは世界最長のナイル川に人口が集中し、人口増加や経済発展とともに1人が使用できる水が限られ汚染も進んできています。

本講義の目的は、学生に英語を使うきっかけを与え、実際に留学生と英語でディスカッションし、英語で発表する能力のみならず英語を使うために必要な多様な価値観や考え方を同時に養うことです。一方、プログラムの参加学生は日本の文化や教育システムについて理解を深め、異なる文化的背景を持つ学生に対する講義法について学んでいます。

200217GRP2-dis.jpgグループディスカッションの様子

200217GRP2-global.jpgグローバル循環プログラム履修者による課題の説明

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