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豊橋東高校で本学留学生が持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにした特別授業を実施しました。

イベント報告 | 2020年1月23日


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豊橋技術科学大学の博士後期課程留学生が豊橋東高校2年生全クラスに対し、持続可能な開発目標(SDGs)をテーマにしたアクティブラーニング形式の授業を英語で実施しました。
現在、日本では高校生にいかに実践的な英語でのコミュニケーションの機会を提供するかが課題となっています。一方、ASEAN・アフリカ地域において質の高い教育(SDGs目標4)は喫緊の課題です。本プログラムは、ASEAN・アフリカ地域の学位未取得の現地教員を博士後期課程留学生として本学に受け入れ、その留学生が日本の高校に訪問し教育実習を行うものです。
授業の初日には、ルワンダ、タンザニア、インドネシア出身の留学生8名から母国の持続可能な開発目標(SDGs)に関係する開発課題が共有されました。その後、高校生は各国の開発課題ごとのグループに分かれ課題についての理解を深め、解決策について議論しました。授業の最終日では、高校生が各グループで考えた解決策を英語で発表しました。

【高校生の声】
・文化が違う人と話すのは楽しかった。世界には色々な問題があり、解決するためにはお金や人が必要だったりと私にできることは少ないかもしれないけど、考えてみることは大事だと改めて感じました。あと、自分の課題としてはコミュニケーションをもっととろうとしなければいけないと思いました。

・インドネシアの問題と向き合うことができ、それを英語で表現するために重要な単語を関連させて考えられたので理解が深まった。自分の意見を伝えようという努力が英語ででき、先生にたくさんの質問をすることができたのでよかった。今回はインドネシアの問題だったが、もっと他の国のことも知りたいと思えるよい機会にすることができた。もっとコミュニケーション力をつけて英語で相手から聞き出したいと思った。

・インドネシアが抱える問題と、何がどのように問題なのかを細かく教わることができた。発表後に「よくできていたよ」とほめてくれたのがとても嬉しかった。実際に各国出身の実習生に現地の問題を教わる機会はなかなかないので、真剣に調べたり、発表の準備をすることができた。

【留学生の声】
・本プログラムは私の(教育者としての)個性を伸ばすと同時に異なる文化の人たちといかに適切に関わるかについて学ぶことができました。これまで私は学生の発言に対して適切に応えていませんでした。本プログラムを通じて学生がよりアクティブに発言するために、学生を励ますポジティブなフィードバックを実践することの重要性を学びました。

・本プログラムを終えて、私は学生に教えるということ(teaching)は、教員が科目に関する知識を有していることのみならず、学生に対し適切なケアをしなければならないことに気づかされました。学生と教員が相互に建設的な関係を築くことで、そのクラスの内容に学生が高い興味を持つように促し、その結果、よい学業成果を得ることができます。私はこのような教育実習を経験したことで、今では高校から大学といった異なるレベルの学生に対し、特定の科目について教育することができます。

・ポジティブなエネルギーは教員から学生に広げなければなりません。それにより学生は、よりエネルギッシュに感じることが出来ます。私はこれまで内向的な性格でしたが、教員になることを通じて、より外向的になることを求められました。このクラスで学んだことで、私は(外向的であることについて)より自信を持っています。そして、このSDGsプロジェクトは創造的に、学生がいかに問題を明確に理解することができるかを考えさせられました。最も重要なことは学生とクラスを楽しむことです!

本連携教育プログラムは本学の「ASEAN・アフリカを中核とした工学教育のグローバル循環プログラム(文部科学省2017年度「国費外国人留学生の優先配置を行う特別プログラム」採択プログラム)」の一環で実施しており、来年度も継続して実施する予定です。

担当教員:池松峰男 教授
コーディネーター:蒲原弘継 国際支援職員

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