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3月22日に平成30年度大学院修了式・学部卒業式をアイプラザ豊橋にて挙行しました。

イベント報告 | 2019年3月25日


190325syuuryou-siki.JPG式の様子

3月22日に平成30年度大学院修了式・学部卒業式をアイプラザ豊橋にて挙行しました。大西学長及び博士後期課程修了者はアカデミックガウンを着用し、式に臨みました。

式では、博士後期課程修了生16名、博士前期課程修了生378名及び学部卒業生458名に対して学位記が授与されました。

大西学長からの式辞は次のとおりです。

修了生、卒業生の皆さん、おめでとうございます。
豊橋技術科学大学は、本日852名の修了生、卒業生を送り出します。大学や大学院を終えて、社会に出る卒業生の皆さんにとっては、いよいよ新しい世界への一歩を踏み出す日です。また、大学院の博士前期課程や博士後期課程に進む皆さんにとっては、学業の次のステップへ進む日となります。これも、一段と高いレベルの研鑽が必要となる大きな一歩です。それぞれの課程、専攻で成果を上げて、卒業を果たした皆さんの努力に敬意を表し、心からお祝い申し上げます。
卒業生の晴れの日を待ち望んでいたご家族の皆様にも、心からお祝い申し上げますとともに、今日も、多くの家族の皆様にご来場いただいていることに感謝します。
また、卒業生を指導し、支援してこられた本学教職員の皆様に改めてお礼を申し上げます。
加えて、本学は、国立大学法人として、運営費交付金の支給をはじめとして国からの大きな支援を受けています。その基には、高等教育を受けた皆さんが社会をさらに発展させるという国民の期待があります。この機会に広く国民の皆さんの支援に感謝するとともに、本学の卒業生が、これから、こうした国民の期待に応えていくことを望みます。
また、本学は、豊橋という、愛知県の東三河地域の中心都市に存在することで、地域の皆様から、様々なご支援やご協力を得てきました。この場を借りて、地域の皆様にも厚くお礼を申しあげます。

今年になって、本学にとって嬉しいニュースが伝えられました。来年度の政府の予算編成に当たって、国では、全国の国立大学の活動成果を評価したのです。本学は、情報開示の透明性、産学連携活動、若手研究者の活用などで高い評価を受けたことです。今後も、大学の成果を広く社会に還元するとともに、大学運営の透明性を更に高めて、国立大学としての責務を果たしていきたいと考えています。

さて、ここ数年間の本学における大きな変化の一つは、留学生の増加ではないでしょうか?先日、本学が主催した留学生懇親会には、留学生を様々に支援してくれる東三河の諸団体の皆様に参加していただきました。そこで、私から、留学生が32か国から270名に達していることをご報告しました。実は昨年の卒業式では、留学生は211名と述べたので、1年間で60人程増えたことになります。本学の教育や研究の機会が、日本のみならず、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、さらに南北アメリカ等、世界の若者に提供されていることを改めて感じたのです。昨年は、また、国連のアカデミック・インパクトに登録し本学の教育・研究・社会連携活動が、国連の掲げる持続可能な開発目標( Sustainable Development Goals)に深く関連したものであることを改めて認識しました。世界の各地で、技術科学を基礎としたさまざまな技術が応用されて、人々の生活が、豊かに、快適に、安全に、そして公平平等に行われることに関心を寄せて、国際的な連携に一層努めていきたいと思います。
いうまでもないことですが、本学では、まだ、多くの学生が日本人で、外国人である留学生は増えたといっても少数です。しかし、世界を見ると、およそ1億人の同年齢者の中で日本人は1%程度を占めるに過ぎないのです。私は、今日卒業式を迎えた皆さんの多くは、これから、様々に国際的な舞台で活躍することになると思っています。是非本学での体験をさらに発展させて、世界のどこにでも、誰に対してでも、自分の考えを主張でき、自分の知ることを説明し、理解を求められるような国際人としてさらに成長してもらいたいと思います。

皆さんが本学で学んだ、技術科学は、具体的な分野を問わず、人類にとって有用なものばかりです。それと同時に、我々がつくる社会が発展する限り、新たな要請に応じて進化していく終わりのない研究分野でもあります。本学は、近年では、産業界とも密接に連携して、基礎から応用まで、各レベルで社会の役に立つ研究成果を上げることを目指してきました。そして、政府や産業界の皆さんからも高い評価を得ています。皆さんは、そうした研究環境の中で、高いレベルの研究者である先生方や先輩や同級生とともに学んできたことを是非誇りに思ってください。それは、皆さんに自信につながり、社会に出てからも皆さんの背中を押す力になると思います。もちろん、研究に終わりはないので、卒業後も日々の研鑽や、チャレンジ精神を忘れずに精進してください。

さて、今日は卒業式なので、皆さんへ次の様の詩を紹介して、はなむけの言葉としましょう。読んだことがある人もいるかもしれませんが、米国の詩人である、サミュエル・ウルマンの「青春、youth」と題する詩です。
Youth is not a time of life; it is a state of mind;
で始まるこの詩は、青春、あるいは若さとは、年齢によって区分された人生のある期間を言うのではなく、心の様相を言うのだ。すぐれた創造力、たくましき意志、燃ゆる情熱、怯懦を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こうした心の様相を青春、若さというのだと続きます。

もちろん、皆さんは今、十分に若く、これから様々な可能性に挑戦していくのですが、若いから挑戦するのではなく、挑戦するから若いのだということを忘れないでください。

最後に、卒業に当たって、特に社会に出ることになる皆さんにお願いしたいことがあります。これは昨年の卒業式でも申し上げたことですが、本学も卒業生のネットワークを強くすることを目指しているので、皆さんも、それぞれの就職先で、先輩を見つけたら、積極的に声をかけて、社会人としての経験に学ぶようにして下さい。もちろん豊橋技術科学大学卒業生という限られた範囲だけに目を向けるように勧めているわけではありません。多文化共生の言葉が示すように、国籍さえ超えた広い気持ちで、多くの人と協力し合っていくことが大事です。それでも、特に、同じ技術科学を学んだ者同士に、特別な連帯感が生まれることも事実です。既に、開学から40周年を過ぎ、本学の初期の卒業生にはそれぞれの分野で指導者として活躍している人も少なくありません。是非そうした先輩を積極的に訪ねて、体験に学んでください。きっとよりスムースに社会での新しい生活に馴染むことができるはずです。

卒業おめでとうございます。

190325syuuryou-gakuiki.JPG学位記授与

190325syuuryou-gakuchousikiji.JPG学長式辞

190325syuuryou-touji.JPG答辞

190325syuuryou-suisou.JPG吹奏楽団による祝賀演奏

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