文字サイズ
検索

News & Topics

ホーム > News & Topics > 機械工学系 福本昌宏教授が平成30年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

機械工学系 福本昌宏教授が平成30年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞しました。

受賞 | 2018年4月19日


機械工学系 福本昌宏教授の「粒子積層膜創成溶射技術の学理解明と社会実装に関する研究」に対して、顕著な功績をあげた者を対象とした科学技術賞(研究部門)が授与されました。

本賞授与については4月10日に文部科学省から報道発表があり、17日に授与式が行われました。

【受賞業績概要】

技術の概要:数十µmサイズの粉末粒子の積層により厚さ数十µm以上の厚膜を創製する成膜法:溶射技術を対象とする。

現状技術の問題点:所望皮膜の作製が、プロセス因子の組み合わせの下に作製した夥しい数の試験体に対する評価結果による低効率な絨毯爆撃的手法に基づいており、その改善、高信頼性化、高効率化が喫緊の課題とされた。

本研究の着想:膜構成の基本要素となる単一粒子の偏平付着物理の解明に基づく原理立脚型制御指針の確立を志向した。

研究の成果、独自性:基材予熱温度および雰囲気圧力の両条件において,粒子偏平挙動が遷移的急峻に変化する臨界値の存在を国内外に先駆けて見出し、この臨界値を基準とする3次元遷移マップをプロセス制御指針として確立・提唱した。

社会貢献性:上記制御指針により高効率、低コストの基に、所望とする高品位膜構造体の創製、品質保証を可能とするプロセス高度化を達成した。輸送機器、エネルギー関連企業等での実製品製造への導入実績として社会実装を果たしつつある。

180418jusyo-hukumoto.jpg福本昌宏先生

180418jusyo-huku-soujou.jpg賞状

ページトップへ