開学40周年記念事業

文字サイズ
検索

News & Topics

ホーム > News & Topics > 4月5日に平成29年度豊橋技術科学大学入学式をアイプラザ豊橋にて挙行しました。

4月5日に平成29年度豊橋技術科学大学入学式をアイプラザ豊橋にて挙行しました。

イベント報告 | 2017年4月 6日


式の様子式の様子

入学生宣誓の様子入学生宣誓の様子

4月5日に平成29年度豊橋技術科学大学入学式をアイプラザ豊橋にて挙行しました。

入学生全員の名前が読み上げられた後、大西隆学長から学部入学455名(第1年次93名、第3年次362名)、大学院博士前期課程398名、大学院博士後期課程21名が入学許可されました。


大西学長からの式辞は次のとおりです。


皆さん、入学おめでとうございます。豊橋技術科学大学は今年度874名の入学者を迎えます。1年生は93名、3年生は362名、博士前期課程は398名、博士後期課程は21名です。本学の学生数は、およそ2200名ですから、約40%の学生諸君が、今日の入学式に出席していることになります。したがって、皆さんは、多数の先輩に迎えられる少数の新人というわけではなく、今日から、本学で中心的な役割を果たす重要な構成員です。
もっとも、入学した皆さんのうち、大学院への入学者の多くは、本学の学部や大学院博士前期課程を終えた方なので、本学のことを既によく知っている方もいることになります。

入学式では、いつも、私は、できるだけ早く大学に慣れて、一人ひとりにとって、大学が居心地のいい場所になるようにしてください、と述べています。具体的には、教室や実験室はもとより、学生課や教務課といった事務室、図書館、食堂、売店、あるいは体育館、グラウンド、ジムや健康支援センターなどの、皆さんの学業や大学での生活に関係のある諸施設がどこにあるのか、どうすれば利用できるのかなどを、できるだけ早く把握して、使いこなすようにすることが大事です。大学としても、オリエンテーションや、ホームページ等を通じて、皆さんに積極的に情報提供します。もちろん、分からないことがあれば、教員や職員に直接訊いてください。
大学を居心地のいい場所にする秘訣の一つは、確かに、このように、施設や制度を使いこなすことですが、それ以上に大事なことは、教職員と早く親しくなったり、特に友人を早く作ることです。皆さんは、既に高等専門学校や高等学校、あるいは本学で、多数の友人を作ってきたと思います。でも、この入学式を契機に、新たな出会いが生まれるので、是非この機会を最大限に活用して、多くの友人を作り、学習のことはもちろん、将来の進路や人生の様々な問題について語り合えるようにして下さい。そのために、互いに紹介し合う機会を作る役割を、我々や、皆さんの先輩も果たすことと思います。しかし、一人ひとりの積極的な気持ちがなければ、友人の輪は広がりません。是非、オープンな気持ちを持って、新しい仲間と接するようにしてください。

学長式辞学長式辞

吹奏楽団による歓迎演奏吹奏楽団による歓迎演奏

さて、つい先日、本学では新しい2つの施設がオープンしました。一つが、改修した附属図書館です。附属図書館はキャンパスのちょうど真ん中にあります。今回の改修で、やや地味な場所であった図書館が、文字通り大学の中心に位置するシンボリックな施設に生まれ変わりました。特に、1階部分は、中庭側に山吹色のデッキが張り出し、南側にはテラスを作ったので、外部と内部が一体化した開かれた施設になりました。1階では、皆さんがグループで自由に、話し合ったり、作業を行うことも可能です。小部屋や女性専用の部屋も用意して、リフレッシュしたり、共同学習したりできる場所を目指しています。是非、使い方を皆さん自身で工夫して、教室や研究室とは違った空間として活用してください。もちろん2階、3階には、読書や調べ物をするような書架と一体化した静かなスペースもリニューアルしました。アクティブ・ラーニング、つまり能動的、積極的な学修を支援する施設として、使われることを期待しています。
もう一つは、TUTグローバルハウスと名付けた、新しい学生宿舎です。皆さんの中にも早速ここに入居することになる方がいます。今月からオープンしたグローバルハウスは、シェアハウス型といって、一つのユニットを5人で共同して使います。もちろん、6畳ほどの個室があり、寝室や勉強部屋として使えます。一方で、居間、台所、手洗い、シャワー室などは、5人が共同で使います。5人の中には、外国人留学生と日本人を含むように組み合わせており、日本人と外国人留学生が、異文化交流の体験をしながら生活していく場となります。来年、再来年にも2棟ずつ竣工して、最終的には6棟+集会所で、180人の学生が暮らします。グローバルハウスは、「グローバル技術科学アーキテクト養成コース(GAC)」という新しいコースの学生が優先的に入居することになっています。しかし、空きがあれば、他の学生も入居可能なので、関心のある人は学生課で相談してください。
シェアハウス型の学生宿舎、TUTグローバルハウスを作った狙いは、学内でも異文化の交流を図り、世界には、異なる歴史、文化、生活習慣、宗教、言語、あるいは価値観の下で育ってきた人々が沢山いることを、身をもって実感してもらうことです。本学には全学生の10%弱の留学生がいます。マレーシア、ベトナム、インドネシア等の東南アジア諸国からの留学生が多いことが本学の大きな特徴です。共通に漢字や箸を使う近隣諸国の人々とは違う言葉、習慣、宗教の国々の出身者と日本人学生の交流は、双方にとって、多文化を理解して、互いに尊重し合いながら生活するという貴重な体験を可能にすると思っています。学内にTUTグローバルハウスのような施設があることを認識して、どこにおいても、相互に尊重と礼節を保った交流を深める意識を持つようにして下さい。

これらの事業は、本学が昨年度開学40周年を迎えたことを記念して作ったものです。40周年事業では、皆さんに関係あるものとして、部室の新設、グラウンドの整備、それから、雨に濡れずに教室側から食堂などへ移動できる中庭の屋根付き横断通路等を整備する予定です。実はこうした施設は、皆さんからの意見やアイデアを生かして作ることにしたものです。また、TUTグローバルハウスのように、提案を募集して、そのアイデアを設計に生かしたケースもあります。関心のある人は、是非アイデア募集の機会を利用して、大学づくりにも参加してください。

さて、今日は入学式ですから、本学の名称である「技術科学」について話しましょう。技術科学とは、物理学や数学と関係のある自然科学、生物等が関係する生命科学、さらに経済学や法学などの社会科学等と同レベルの、技術が関係する科学です。つまり、モノを作ったり、システムを設計したりする技術を支える原理、法則を探求する科学が技術科学です。皆さんには、種々の分野の技術科学を深く学ぶことによって、モノ、システム、制度等を作ることを基礎から応用、実用に至るまで究めてもらいたいと思っています。
ご承知のように、この分野は日本人が得意とする分野です。「日本人は手先が器用」と言われます。しかし、手先が勝手に動いてモノができるわけではありません。手先に指示を出す脳の働きがあるからこそ、器用な動きができるわけです。是非どうやったらいいモノ、いい建物、いい自然ができるのかの頭脳部分を探求して、技術科学を一歩も二歩も深めて下さい。そうして、豊橋技術科学大学の名前はどういう意味ですかと聞かれたら、「モノづくりの科学を学び、研究する大学です」と自信をもって答えられるようにして下さい。

もう一つ、入学式に当たって、逆境に強くなる知恵をお話しします。今日は皆さんにとって、入学というハレの日ですから、おそらく気分も充実している人が多いのではないかと思います。しかし、皆さんも体験している通り、一年にはいろいろな時期があります。まして人生にはいいこともあれば、落ち込むこともあります。そうした逆境に負けない強い精神力を築いていくことが重要なことは言うまでもありません。しかし、そうはいっても落ち込むこともあるでしょう。それは恥ずかしいことではありません。誰にもあることです。そうした時に、皆さんを助ける仕組みを大学は作っていることを忘れないでください。大学には、教職員が親身になって皆さんの相談に応ずるとともに、専門家として、専属の学校医、看護師、カウンセラー、ケースワーカー等の方々が勤務しています。皆さんが壁にぶつかったり、悩みを抱えたり、気持ちが落ち込んだり、不安定になったときに、遠慮なく相談してください。一緒に考えて解決の道を探ったり、気持ちの持ち方をアドバイスしたりしてくれるはずです。こうした、心の健康を維持することは、教科の学習や研究を進めるうえで、大事なことと考えています。是非、教職員はもとより、大学が用意している専門家の方々の力を借りることを覚えておいてください。

実は、皆さんが元気で学生生活を送れるようにと昨年から始めたことがあります。「めざましごはん」という、朝ご飯を食べる習慣です。食堂では、午前8時から9時30分まで、200円で朝ご飯を提供しています。一日を元気で過ごすためには、まず、朝ご飯をしっかり食べることから、という考えで、昨年から始めました。自分でしっかりした食事をとれる人は、それでいいのはもちろんです。ただ、朝、食堂まで来れば、充実した朝ご飯があることも忘れないでください。現在の物価では、200円で満足のできる水準のご飯は提供できないので、不足分は大学が支援しています。是非活用してください。

皆さんが、大学生や大学院生としてスタートするにあたって、必要なことは一通り申し上げました。締めくくりに、感謝の言葉を述べます。本学にご子弟を入学させたご家族の皆様には、お礼を申し上げます。本学は、大学そして大学院という仕上げの教育をしっかり行っていきます。もし、ご家族の皆様から大学へのご要望があれば、何なりと仰ってください。できるだけお応えするよう努力します。
また、本学は、40年前に、豊橋の有志の皆様の熱い思いによって、誘致されて生まれました。それ以来、地元の皆様は常に温かい気持ちで本学の学生を支援してくれています。入学生の皆さんも様々な機会に地元の方々との交流を楽しむようにして下さい。
本学は、全国で86ある国立大学の一つです。国立大学は、国民からの租税を原資とする国からの資金によって運営されています。入学式を機会に、こうした国民各位に感謝の意を表し、本学での教育研究社会貢献活動を通じて、国民の期待に応えていくことを表明したいと思います。

改めて、入学おめでとうございますと申し上げて、式辞とします。ご清聴ありがとうございます。

ページトップへ