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新年挨拶

トピックス | 2017年1月 4日


世界に開かれた技術科学

2017年1月
学長 大西 隆


皆様、新年明けましておめでとうございます。豊橋技術科学大学は、昨年10月に開学40周年を迎えました。記念式典や祝賀の諸行事に際しては、多数の皆様にご出席いただき誠に有難うございました。また、併せて実施している開学40周年記念事業募金では、目標を上回るご寄附を頂戴しています。地域の皆様をはじめ、産業界、本学の保護者、卒業生、元教職員、現教職員等、ご協力いただいた皆様に厚くお礼を申し上げます。今後、これらのご寄附を、計画に沿って、本学の教育研究、学生の課外活動の充実などのために活用していきます。

本学は、技術を支える科学の探究を通じて、技術の開拓や進化を目指す技術科学の教育・研究を使命としてきました。多くの技術者・研究者を卒業生として送り出すとともに、産学連携、社会連携等を通じて社会に役立とうと努めてきました。40年の実績と強み・特色を活かしながら、「世界に開かれた技術科学」をテーマに、以下のように、国立大学の第3期中期目標・中期計画期間における新しい事業を計画しています。

1)産学連携・社会連携に関する事業

国内外の研究機関や企業と、オープンアプリケーション方式による効果的な融合研究を進めるために、2016年4月に技術科学イノベーション研究機構を創設しました。ここを拠点に、社会実装に結びつく研究を行い、産学協働を強化します。高度な研究水準を有する国内外の研究機関等の研究者と本学の教員が協力して先端共同研究ラボラトリーを設置し、継続的な研究を行い、研究の高度化及び多様化を図っています。

また、同時期に、社会連携推進センターを設置しました。ここを拠点に、地域の自治体や企業と連携するとともに、社会人向け実践教育プログラムの開発等を行うなど、社会人学び直し、地域文化の振興、地域産業の発展に寄与する事業を行っています。

2)学生支援の充実に関する事業

グローバル社会で活躍したいとの意欲を持つ日本人と、外国人留学生が一緒に生活するシェアハウス型の学生宿舎の第1期目が今年3月に完成し、4月から入居が始まります。ここを拠点に、国際性・人間力・教養力・リーダーシップを涵養します。ハウスマスター、学生のレジデント・アシスタントや教職員による支援によって、異なる文化や習慣を超えて、相互に理解し合う空間を創造していきます。

また、心と体の健康増進として、学生の課外活動施設の充実や規則的で、バランスの取れた食生活の習慣をつけるための、「めざましごはん」(200円朝ごはん)をスタートさせて、学生生活の充実を図っています。

3)機能強化に向けた重点プロジェクトの推進

文部科学省が推進する大学改革に伴う各種プログラムに積極的に挑戦し、平成26年度に「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択されました。多文化共生・グローバルキャンパスの実現をビジョンとして掲げ、高い技術力と科学的素養を磨き、グローバルな技術科学の課題に挑戦する「グローバル技術科学アーキテクト」を育成します。

また、平成24年度には「国立大学改革強化推進事業」、平成25年度には「博士課程教育リーディングプログラム」及び「研究大学強化促進事業」に採択され、それぞれ事業を実施しています。

我が国の大学、特に国立大学は、少子化や基盤的経費の減少など厳しい試練にさらされています。本学は開学以来の使命を忘れることなく、地域に活気をもたらす大学であるよう、そして世界に開かれたトップクラスの工科系大学を目指し、邁進していきます。

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