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相澤益男氏を講師に迎え、豊橋技術科学大学第7回プレステージレクチャーズを開催しました。

イベント報告 | 2016年1月26日


12月10日に、国立研究開発法人科学技術振興機構 顧問の相澤益男氏を講師に迎え、「科学技術で未来創造に挑戦しよう」と題して、豊橋技術科学大学第7回プレステージレクチャーズ 兼、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム 平成27年度 開発リーダー特論 第4講義を開催しました。

初めに、本講義は文科省の支援により本学が実施していた、7年に亘るテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムの最後の記念すべき講義であることが司会より説明され、大西隆学長から、研究者、教育者、そして東工大学長、内閣府の総合科学技術会議常勤議員などの要職を務めた相澤益男氏の紹介で始まりました。

相澤氏は、今、大転換の時に人類はどう進化し、躍進してきたのか、遡って全体像を捉えることも大切と述べ、人類が、その生誕から辿った歴史から説き起こし、人類と技術や科学との歴史的関わりを説明されました。人類の進化、発展の歴史上、技術、科学は新たな時代を切り拓く駆動力であり、その一方で、地球環境を損なった側面もあったことを述べられ、今やグローバル・ローカルな危機・課題の深刻化を語り、その解決の必要性を講じられました。

特に、人類の歴史の中で、火の利用、言葉の発明と利用、ガリレオ・ガリレイに始まる力学や物質の本質に迫る原子論の誕生、電子や原子核の発見等を丁寧に語り、19世紀に始まる科学革命、近代技術が科学を基礎にして発展した経緯を講じ、20世紀にはこうした「知の創造」が爆発し、科学や技術の大きな進歩に繋がったことを熱く語られました。そして、「飛躍知の創造」と「破壊的イノベーション」が求められることを講じられました。

更に、相澤氏は、研究者、教育者の枠を超えてリーダーとして活躍し、東京工業大学では、新たな工学・科学分野を拓く生命理工学部の新設、学長として工学系大学における教育研究の多様化や発展に尽くした体験を語り、青色LED技術等、日本発のイノベーションの例や現在進行中の科学技術の推進のプロジェクトにも触れ、知の創造が未来創造に繋がると講じられました。 最後に、若い人達へのメッセージ、「天然資源は有限、創造力は無限!」未来の創造に向けて想像力と挑戦力を全開させようと語り、講義を終えました。

テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラムの最後の講義として、素晴らしいメッセージに溢れ、聴衆を魅了した講義となりました。

引き続いて行われたスーパーリーダー塾は、相澤氏の考えや学生の質問に丁寧に答え、そして若い人への期待に溢れたメッセージと相澤氏の姿が重なった楽しい懇談となりました。

豊橋技術科学大学第7回プレステージレクチャーズ講義の様子

豊橋技術科学大学第7回プレステージレクチャーズ 講義の様子

豊橋技術科学大学第7回プレステージレクチャーズスーパーリーダー塾の様子

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