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荒井賢一氏を講師に迎え、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム 平成27年度 開発リーダー特論 第2講義を開催しました。

イベント報告 | 2015年8月 3日


7月16日に、公益財団法人電磁材料研究所 理事長の荒井賢一氏を講師に迎え、「磁気を用いたマイクロマシン」と題して、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム 平成27年度 開発リーダー特論 第2講義を開催しました。

荒井氏は、1971年3月東北大学大学院工学研究科電子工学専攻博士課程を修了され、その後は東北大学の電気通信研究所で研究を進められました。専門は磁気工学で、材料開発、計測、応用とすべての分野に亘ってその発展に貢献し、多くの研究者を育てられました。更に、法人化後の大学の運営発展にも貢献した方でもあります。現在は電磁材料研究所理事長として研究指導の最前線で活躍されています。

講義の最初に、荒井氏は工学研究の目的は社会に貢献することと明快に述べられ大変印象に残る言葉になりました。そして、豊橋出身の村井弦斎の20世紀の予言の例を紹介し、当時全く夢であったその多くが100年後の現在は実現していることを述べられ、「将来こうあったらいいな」と誰もが思う夢の実現がそのモチベーションであると語り、工学研究の在るべき姿を示されました。荒井氏は、自ら手掛けた研究の例として、人体中で必要な場所に必要な薬剤などを運び治療に役立つ可能性を持つ磁気を用いたマイクロマシンについて語られました。これは、多くの研究者が注目するマイクロマシンの研究分野とはかなり異なった磁界を応用する分野で、細い血管中でも、外部から非接触で自由に移動出来る数ミリメートルの大きさの磁気アクチュエータの実現を目指し、多くの人を病魔から救う可能性がある磁気応用の技術です。基礎技術構築と共に、医学分野の応用に着目し応用研究を進めた時役に立ったのが、医学分野等、自分の専門分野以外で活躍していた若い頃からの友人知人のネットワークと語り、異分野の人材との交流がキーとなったことを述べられました。そして、研究の応用や実用化における人的ネットワークの大切さを述べられました。

穏やかな表情で淡々と語る荒井氏の講義は多くの聴衆の心に響き、工学研究の在るべき姿を実感する機会となり、21世紀のリーダーとして心得るべき重要な情報に触れたリーダー教育の講義となりました。続くスーパーリーダー塾では、多くの質疑があり、工学研究の大切さ、楽しさ、友人ネットワークの構築などが和やかな雰囲気の中で語られました。そして、21世紀「将来こうあったらいいな」と誰もが思う夢の実現が心に定着した時間となりました。

平成27年度 開発リーダー特論 第1講義講義の様子

平成27年度 開発リーダー特論 第1講義講義の様子

平成27年度 開発リーダー特論 第1講義講義の様子

平成27年度 開発リーダー特論 第1講義スーパーリーダー塾の様子

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