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テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム 平成27年度 異分野融合特論 第1講義を開催しました。

イベント報告 | 2015年6月15日


平成27年度 異分野融合特論 第1講義
講義の様子

平成27年度 異分野融合特論 第1講義
講義の様子

平成27年度 異分野融合特論 第1講義
スーパーリーダー塾の様子

4月16日に、元旭化成株式会社ニューヨーク駐在を40年に亘って務め、現在株式会社アドバンスド・アンテイマイクロビアルス取締役の古山俊之氏を講師に迎え、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム 平成27年度 異分野融合特論 第1講義を開催しました。

古山氏の専門は化学で、会社に就職後、フルブライト交換留学生として米国ブルックリン工科大学に留学し、Ph.Dを取得されました。その後、米国で40年余に亘って情報収集、米国の会社とのビジネス上の交渉、M&A、知財紛争の解決等、ビジネス上の課題、問題を日米両国の目線で体験、活躍されました。

今回の講義は、フルブライト留学制度の説明と共に米国生活のためのオリエンテーションの様子やエピソード、さらに米国大学院在学中の徹底した勉学体験等の若い頃の体験を、ユーモアを交えて紹介されることから始まりました。次いで、米国と日本の違いを法制度、社会制度、政治制度の観点から述べられました。コモンロー(慣習法)が憲法の上にあり陪審制度に反映されていること、多民族国家であること、大統領制や議会制度などの政治制度も日本とは異なることを語られ、憲法が最上位にあり、成文法の下に社会が成立している日本人には時として理解しがたいことがあることが解りやすく語られました。また、米国国民としてのアイデンティティーは「自由」と答える米国民が多いこと、文科省の様な機関が存在しない米国の教育制度など米国の文化、社会の特徴を紹介されました。

次いで、iPhoneを過去の物とし、3Dプリンターやシエールガス革命、製造業回帰の動向、IoT(Internet of Things)等、次々と新たな技術を取り込み激しく動く米国産業の近況を紹介されました。そして、海外から見た日本社会の問題、課題にも触れ、海外の関心等が紹介されました。

最後は、若い人たちが海外に出て活躍することの大切さを自身の留学体験と共に熱く語られました。私達の持つ一般的な米国観を数々の事例を挙げて覆す古山氏の講義は、グローバルリーダーの課題に溢れた講義であり、聴衆は息を呑んで聞くばかりでした。古山氏が講義で語られた、「日本人は日本人の常識で米国(人)が日本を考えてくれるという思い(思い込み?)」に対して、「米国(人)は米国(人)の常識で日本を見る(考える)」という言葉が、日米の視点の違いや相互理解のすれ違いを理解して、米国社会や産業の動きなどを読み解くカギと感じた講義でもありました。

引き続いて行われた古山氏と学生との懇談、スーパーリーダー塾は、学生の質疑に応え熱く語られる古山氏の姿が際立った素晴らしい、また熱気あふれたリーダー教育の場となりました。

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