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大西学長メッセージ『よりチャレンジングな場で、一つでも多くの成果発表を』

トピックス | 2014年10月17日


学長の考えを皆さんに知ってもらうために、これから月に1回のペースで、小文をお届けすることにしました。

学長就任半年になりました。だいぶ大学にも馴染んできましたが、学内にいる時は会議が連続しており、なかなか皆さんの研究や執務の現場をお訪ねすることができていません。また、10月1日に日本学術会議の総会が行われて、会長に再選され、これから3年間、会長職を務めることになりました。皆さんの協力と支援でこれらの任務を全うしたいと思います。

9月の末に、本学がスーパーグローバル大学のひとつに選ばれたという嬉しいニュースが飛び込んできました。多くの方々の努力が実って本当に良かったと思います。ご承知のように、これは日英両語で理解できる講義、受入れ留学生の増大、新たな寮の建設、大学事務のグローバル化等を通じて、多文化共生キャンパスを実現しようというものです。同時に国公私立を問わず日本の大学に求められているグローバル化を本学においても積極的に推進するという決意を示してもいます。この事業では2017年4月からまず3年編入生を受け入れます。それまでに万端の準備を整えたいと思っています。2023年度までのこのプログラムに採択されたことで、三機関連携(国立大学改革強化推進事業、2012年度~2017年度)、博士課程教育リーディングプログラム(2013年度~2019年度)、研究大学強化促進事業(2013年度~2022年度)に加えて4つ目の大型教育・研究事業を手がけることになりました。その意味ではこれからの10年間は本学の飛躍がかかっています。

その時期に臨んで心配していることがあります。本学の研究資金獲得や研究プログラムへの採択が順調に進む中で、本学の研究者による発表論文数や被引用数が減少傾向にあることです。この傾向は国際比較や国内の類似大学との比較においても顕れています。研究成果をどのように評価するべきかについて種々の議論が続いていることは周知ですが、論文数、被引用数はいずれにしても評価に関連する指標であることは疑いがありません。ここ数年間続いているこの傾向を断ち切って、研究成果の発表活動を積極的なものに大きく転換していくことは本学すべての研究者の課題であると考えて下さい。今年は昨年より、よりチャレンジングな論文誌に一つでも多くの論文を発表すること、そのために必要なら研究時間や指導時間をより多く確保できるように、学内外における時間配分を変えることを考えて下さい。そのために学長がするべきことがあればご提案下さい。実施して成果を上げられるようにしていきます。

(学長室だより 第69号より)

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