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テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム平成26年度 「バトンゾーン特論 第1講義」を開催しました。

イベント報告 | 2014年10月17日


バトンゾーン特論 第1講義  
講義の様子
 
 
バトンゾーン特論 第1講義  
講義の様子
 
 

10月9日に、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議議員 久間和生氏を講師に迎え、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム平成26年度「バトンゾーン特論 第1講義」を開催しました。

今回の講義は「科学技術イノベーション戦略」と題して、最初に、良いものを安く、大量にという日本の高度成長を支えたビジネスモデルが、中国、韓国、台湾の台頭での価格競争となり、更に、国際標準化、知的財産重視、国際的な水平分業などによる欧米諸国の戦略的活動の中で、日本型産業の弱みが顕在化した状況を説明され、その脱却を目指し、国として、産業界として、新たな産業戦略、「科学技術イノベーション創出」による産業力強化、その為のグローバル人材育成などの必要性を判り易く述べられました。次いで、企業で活動された久間氏ご自身の体験、自分の手で研究開発から事業化迄、リーダーとして活動された体験を語られました。そこでは、カリフォルニア工科大学のA.Yariv教授の下で超一流、異分野、異文化の研究者と交流し、帰国後、世界に先駆けた人工網膜LSI技術の開発と事業化という企業におけるイノベーション体験を語られ、大学院時代からの様々な技術、異分野体験が有益であったと述べた。事業化では、「概念形成とその実証」という「わざ」と「性能向上、生産性」という「力」の両立やしつこさ、粘り等が大切なことが述べられました。

また、日本を代表する総合電機企業の経営者として、多分野に亘る事業経営と、強固な経営体質の構築と持続可能な成長の実現等の経営者としての活動、及び、事業・開発・知財/標準化戦略の三位一体経営の大切さ、グローバルイノベーション戦略など企業活動の要路と活動を判り易く説明されました。 

産業界における新規技術の創出、事業化、経営者としての活動を体験した久間氏は、学生へ、一流の技術者を目指せと題して5項目のメッセージ、更に、リーダーシップの条件として6項目のメッセージを述べられました。

そして講義の最後は、現職である科学技術・イノベーション会議常任議員として、重責を担う立場から、国の経済政策に直結した産業の発展のためのイノベーション戦略とそのアクションプラン等を語られました。

講義は、将来を担う若い人たちへ期待を込め、将来社会のリーダーとして活躍するための指針ともなる大変有益なメッセージとなりました。

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