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奥平総一郎氏(トヨタ自動車株式会社 専務役員・技術開発本部本部長)を講師に迎え、第28回榊プロデュースプレステージレクチャーズを開催しました。

イベント報告 | 2013年11月18日


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講演の様子
 
 
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質問に応じる奥平氏
 
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講演の様子
 

11月14日に、トヨタ自動車株式会社 専務役員・技術開発本部本部長の奥平総一郎氏を講師に迎え、平成25年度テーラーメイド・バトンゾーン講義『開発リーダー特論』第6回講義を第28回榊プロデュースプレステージレクチャーズとの共催で開催しました。

 

今回の講義は、『「ハイブリッドカープリウスがトヨタで生まれた理由」~未来を見据えた技術開発とは~』と題して、1997年12月、トヨタが世界初の量産型ハイブリッド車プリウスを開発し、これまでに累計500万台を販売することができた背景や理由について、プリウスの開発経緯とともにお話いただきました。

 

トヨタハイブリッドシステムの開発の源は、1969年にエネルギーと環境問題への対応としてトヨタスポーツ800をベースに開発されたハイブリッド車にあり、本格的な開発は1993年、21世紀に成り立つクルマづくりをめざして始められた社内プロジェクト「G21プロジェクト」からになるとのことでした。

 

「なぜトヨタはプリウスを生み出すことが出来たか?」と言う問いの答えは、
1.不都合な現実から目をそらさず、世の為人の為になる仕事をすべきであるという“大義”を想い、人が集い、動いたこと。
2.必要なものは自前でやってみる・作ってみると言う企業文化があったこと。

3.「出来ること」ではなく「やるべきこと」、それがたとえ困難な道であっても、やり抜く挑戦の心を皆が持っていたこと。
4.画期的な動力システムであるTHS:TOYOTA Hybrid Systemを発明したこと。

5.“普及” させてこそ価値ある技術となると言う熱い思いで量産技術を磨いたこと。
6.経営陣や、後にハイブリッドの父ともいわれた技術者の強力な“リーダーシップ”があったこと。
7.迅速な意思決定と、挑戦に対してバックアップを考えない極限環境での努力を続けたこと。

これらによって、30年間温めてきたハイブリッド技術をチーム力で開花できたからということです。

発明王豊田佐吉以来のDNAを受け継ぎ、常に時流に先んじた研究と創造に努め、今後もさらに進化した環境自動車を創りだす努力を続けると語られました。

 

学生、教職員ともに、個人、チーム、会社が一丸となった並々ならぬご努力、そして何よりも、世の為人の為に仕事をするという大義を胸に、ゆるぎない信念で仕事をすることの大切さを学ぶことができた貴重な機会となりました。

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