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平成25年度テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム「異分野融合特論 第1講義」を開催しました。

イベント報告 | 2013年5月16日


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 講演の様子
 
 
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 講演の様子
 
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スーパーリーダー塾の様子
 

5月9日に平成25年度テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム「異分野融合特論 第1講義」とスーパーリーダー塾「トップと語る会」を開催しました。

今回の特別講義は、一般財団法人 電力中央研究所 電力技術研究所長 八島政史氏をお迎えし、「電力技術を支える基盤技術―高電圧・大電流による試験技術とその役割―」と題して語っていただきました。


電気は我々が身近に使うエネルギーとして一瞬たりとも欠くことが出来ないものです。電力中央研究所は、我々の社会生活を日々支えている電力技術の研究開発に取り組む公的な研究所です。講義では、電力中央研究所の設立経緯や役割、研究組織の現状、更に、電気エネルギーの供給、消費の現状などの他、電力技術を守る電力中央研究所の試験設備や技術を解り易く講じていただきました。特に、電気のエネルギーは日本で使うエネルギーとして、最終局面で25%を占めます。更に、その使用量が昼夜や季節によって数十%変わること、更に、生産(発電)と消費が常に、正確かつ厳密に一致していることが必須であるなど、電気エネルギー供給に関わる大局的な視点を最初に述べられました。


電力会社からの資金で運営されている電力技術研究所のトップでありながらも、スポンサーの意見に偏ることなく、公正、かつ冷静に正確な電力技術に関わる情報を国民に向けて流すという責任があることも述べられました。一昨年の、大震災以来、原子力発電所の事故や計画停電など電気に関わる、数多くの大きな関心事が溢れる電力技術において、現状や問題、特に、太陽光発電等、新エネルギー導入の問題などにも触れられました。更に、高い信頼性が必要とされる電気エネルギーの供給において、送電網に致命的な被害をもたらす雷害について、極めて難しい落雷予測や被害の僅少化に関わる最新の研究の取り組みとして、スカイツリー設置の雷検出の設備とその研究等、八島所長は、まさに今社会が注目する電力のホットな現状を語っていただきました。最後は、電気の不思議な現象についてユーモアを交えて、解り易くお話しいただきました。普段あまり聞くことができない大変印象的な講義となりました。


講義後のスーパーリーダー塾「トップと語る会」は、電力が抱える多くの問題が社会問題としても多く語られている状況を背景に、履修生一同から多くの質疑が出て活発な議論となりました。
 

今回の講義は、社会の根幹を支える電力技術という重要課題が教育の場で熱く語られ、まさに、将来のリーダー教育の場となりました。
 

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