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旭化成株式会社フェロー吉野彰氏を講師に迎え、第14回榊プレステージレクチャーズを開催しました。

イベント報告 | 2011年7月11日


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会場の様子

 

 

 

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熱弁をふるう吉野氏

7月8日に、A2-201講義室にて、第14回榊プレステージレクチャーズを、テーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム異分野融合特論第二講義との共催で開催しました。

今回は、リチウムイオン電池の開発で世界的に著名な、旭化成株式会社フェロー吉野彰氏をお招きして、『リチウムイオン電池の実例に学ぶ研究開発成功の秘訣』と題してご講演いただきました。

まず、リチウムイオン電池の開発について、研究の発端から事業化に至るまでの経緯を述べられました。基礎研究、開発研究、事業研究とそれぞれ5年、都合15年をかけて、リチウムイオン二次電池の研究事業化に至ったこと、白川英樹博士の開発されたポリアセチレンの研究が、その端緒であったことを紹介されました。

 

さらに、不安定なリチウムのカーボン材料による安定化とその安全性を確認した実験が、事業化への大きなステップであったことを話されました。研究や開発の過程で致命的な欠点のないことを確認すること、知的財産の重要性など企業での研究、開発の特徴を示していただきました。

 

また、安全性の確認実験の際に、実験をともに見学した顧客との会話の中に、"ワイヤレス時代の到来"など、リチウムイオン電池が主要な役割を果たすIT世界の実現を予期させる、いわば"未来とのコミュニケーション"が存在していたことを例に、ビジネス創出の秘訣を話されました。

最後に、独創的な研究を志す学生へのメッセージとして、阪神淡路大震災がありまたIT変革の元年でもあった1995年と、東日本大震災のあった本年2011年の様々な社会背景の類似点を比較しつつ、今後の社会、産業の変化に思いを馳せ、未来からのシグナルをキャッチすることが独創的成果を産むために重要であることを述べられ、講義を結ばれました。

講義終了後のスーパーリーダー塾『トップと語る会』では、学長室で吉野氏とテーラーメイド・バトンゾーン教育プログラム履修学生(TB学生)12名による座談会がおこなわれました。"楽観主義(能天気)と執念"のバランス、"異分野、異文化との交流"の必要性などのアドバイスをいただき充実した座談会となりました。

 

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トップと語る会の様子


 

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