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5月26日に株式会社インターネット総合研究所代表取締役所長藤原洋氏を講師に迎え、榊プロデュース第13回プレステージレクチャーズを開催しました。

イベント報告 | 2011年5月27日


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講演をする藤原氏
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講義後の質疑応答

5月26日に株式会社インターネット総合研究所代表取締役所長藤原洋氏を講師に迎え、榊プロデュース第13回プレステージレクチャーズ(特別講演会)を、平成23年度テーラーメイド・バトンゾーン講義『開発リーダー特論』第2、3回講義との共催で開催しました。

今回の講義は、『現代技術史、企業と企業家』と題して、社会に大きなインパクトを与えた革新的な技術とその発展の歴史を紐解き、そこに潜む今日的な課題を明らかにし、その課題に向けて、これからの企業そして企業家がどのように向き合い、どのように活動すべきかについてお話しいただきました。

第1部の現代技術史では、ガリレオ・ガリレイの業績にはじまり、欧米を中心に発展した第1次産業革命(動力革命)、第2次産業革命(重化学工業革命)、第3次産業革命(デジタル情報革命)とつづく近代工業社会発展の推進原理の中に、科学の進歩を動機づけた企業家個人の人間力の果たした役割が極めて大きかったこと、そして、大いなる技術進歩の一方で、結果的に、世界経済危機と地球環境危機の2大危機に直面してしまっていることを実証的にお話しされました。

第2部の企業と企業家の話では、今の時代を環境・エネルギー事業の大転換が起こる「第4の産業革命」の始まりの時ととらえ、世界のエネルギー事情と地球環境から見たエネルギー問題を検証し、その上で、太陽エネルギー、スマートグリッド、電気自動車を核にした技術開発と事業化こそ日本の進むべき道であるとし、そのために既存産業を再構築し、これまでの改良技術立国日本から環境エネルギー創造立国日本へ大きく脱皮する必要性を説かれました。

講義の後、起業家と企業家の役割分担論、太陽電池用原材料の資源論あるいはスマートグリッドのセキュリティーマネジメント論など、学生から活発な質問が出されました。自らベンチャー企業を興し成功させるとともに、日本のITインフラ整備に中心的役割を果たされ、また今日あらたなEVベンチャーを立ち上げているご経験を基に、技術こそが時代を創るという強い信念に基づいて丁寧にお答えいただきました。

これから社会のリーダーを目指す学生にとって、ものの見方、考え方を整理できた大変有意義な講義となりました。
 

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