サンドゥー・アダルシュ エレクトロニクス先端融合研究センター教授らが、従来の100倍の感度で検出できるバイオセンサーを開発しました。
トピックス | 2010年9月16日
サンドゥー・アダルシュエレクトロニクス先端融合研究センター教授が、東京工業大学と共同で従来の100倍の感度で検出できるバイオセンサーを開発しました。
これは磁性微粒子を用いてウイルスや細菌環境汚染物質を従来の100倍の感度で検出でき、測定時間も従来の数日から1分以内と大幅に短縮できるだけでなく、軽量のため持ち運ぶことが可能となり、また、使用には専門知識を必要としないなどの大きな特長があります。
<検出の仕組み>
磁性微粒子に検出したい物質と結合する成分を塗って水溶液に混ぜ、外から磁力をかけると磁性微粒子の鎖ができる。
この時
① 磁性微粒子の鎖の長さで汚染物質の濃度がわかり、
② 容器を透過する光の変化から汚染物質の濃度が逆算できる。
<例:性能評価のために行った卵白たんぱくのアビジンの濃度測定>
1. 磁性微粒子にビオチン(アビジンと結合する物質)を塗る。
2. アビジンの濃度を測定する。
3. 水溶液1ミリリットル中に含まれるアビジンを数十ピコ※グラムまで検出。
よって現在主流のELISA技術に比べ検出感度は100倍となった。
※1兆分の1
本件は、9月16日付「日経産業新聞」にて掲載されました。
サンドゥー・アダルシュ教授紹介ページ
https://www.tut.ac.jp/teach/main.php?mode=detail&article=661