田尻 大樹(たじり だいき)
所属 | 機械工学系 |
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職名 | 助教 |
専門分野 | 機械力学/振動工学 |
学位 | 博士(工学)(豊橋技術科学大学) |
所属学会 | 日本機械学会/自動車技術会/SAE international |
tajiri@me ※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください |
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研究室web | http://dynaweb.me.tut.ac.jp/ |
研究者情報(researchmap) | 研究者情報 |
研究紹介
機械や構造物の振動特性を把握する方法の研究、また把握した特性のモデル化・解析に関する研究に取り組んでいます。モデル化については、従来の振動工学に基づく方法に加え、データサイエンスに基づく方法を新たに取り入れ、身の回りの機械や構造物に適したモデル構築を目指します。
テーマ1:機械構造物の振動特性の同定に関する研究
テーマ2:距離減衰のモデル化に関する研究
テーマ1:機械構造物の振動特性の同定に関する研究
概要
機械構造物の振動や騒音の問題を適切に改善するためには、対象物の振動特性を把握することが重要です。そのための技術として、実験モード解析が用いられてきました。近年では、比較的高周波数領域の振動特性を高精度に把握することが求められていますが、高周波数領域になるほど減衰の影響が大きくなり、共振峰が明確に現れなくなることから、振動特性を同定することが難しくなります。
そこで本研究では、対象物の減衰の影響を疑似的に小さくして、共振峰が明確に現れるように工夫した振動試験(低減衰化加振)を行い、その結果から対象物の振動特性を同定する方法について検討しています。
キーワード
振動工学、実験モード解析、低減衰化
テーマ2:距離減衰のモデル化に関する研究
概要
高度な動的設計を実現させるためには、対象物の特性を適切に表現できる適当な力学モデルが必要です。特に、高減衰特性を有する機会構造物を対象とする場合、距離に起因する減衰により対象物全体に振動が行き渡らず、高周波数領域の振動解析が難しいことが知られています。
そこで本研究では、高減衰系において振動形状(距離)と非線形減衰特性の関係を紐づける力学モデルの構築に取り組みます。具体的には、比較的形状が単純な構造物を対象に、①振動工学に基づく理論的な力学モデルの構築、②データサイエンスを利用した新しいモデル化手法の構築に取り組みます。
キーワード
振動工学、距離減衰、モデル化