稗田 睦子(ひえだ むつこ)
研究紹介
定期的な運動の実施が健康増進になぜ役立つのかについて、循環器(主に動脈)に焦点を当てて研究を行っています。
テーマ1:運動が動脈伸展性に与える影響
概要
動脈は加齢とともに硬化します。動脈硬化が進行すると心臓病や脳血管疾患を引き起こします。動脈硬化を予防・改善させるには、薬学的な方法以外にも、身体活動つまり運動にも効果があることが明らかとなってきました。なぜ、運動が動脈伸展性に影響を与えるのかについて明らかにしたいと考えています。
キーワード
動脈伸展性、動脈硬化度
テーマ2:運動が動脈血管内皮機能に与える影響
概要
動脈は単なる血液を流すだけの管ではありません。動脈の内皮細胞からは様々な動脈作動性物質が放出されています。この物質の放出バランスが崩れることで動脈が障害され、動脈硬化が惹起します。動脈作動性物質の一つである一酸化窒素に着目し、研究を行なっています。
キーワード
血管内皮機能、一酸化窒素
テーマ3:運動中の血流動態の解明
概要
運動中は活動筋を優位とした血流再分配が起こります。その際、運動に関与しない部位では血管が収縮し、血流量が減少すると考えられてきました。しかし、我々の研究において、運動に関与しない肢でも、運動初期では一過性に血流が増加することが明らかとなりました。
キーワード
血流量
担当授業科目名(科目コード)
体育・スポーツ基礎、運動の科学、人体生理学特講、運動生理学・生化学特講、体育・スポーツ演習
その他(受賞、学会役員等)
日本体力医学会 評議員