中森 康之(なかもり やすゆき)
所属 | 総合教育院 |
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兼務 | 建築・都市システム学系 |
職名 | 教授 |
専門分野 | 日本文学(俳諧・俳論) / 建築の思想と魅力/ 武道論(日本文化論)/ 技術者教育/コミュニケーション論 |
学位 | 博士(文学)(関西学院大学) |
所属学会 | 俳文学会 / 日本近世文学会 / 日本文学協会 / 日本建築学会/日本武道学会/身体運動文化学会 |
nakamori@las ※アドレスの末尾に「.tut.ac.jp」を補完してください |
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研究室web | http://las.tut.ac.jp/~nakamori/ |
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研究紹介
【主要著書】
・(単著)『芭蕉の正統を継ぎしもの 支考と美濃派の研究』(ぺりかん社 2018)
・(共編)『蝶夢全集』(和泉書院 2013)
・(共著)『松尾芭蕉 21世紀日本文学ガイドブック5』(佐藤勝明編 ひつじ書房 2011)
・(共著)『俳句の詩学・美学(俳句教養講座第二巻)』(片山由美子他編 角川学芸出版 2009)
・(共著)『知識ゼロからの哲学入門』(竹田青嗣編 幻冬舎 2008)
・(共著)『はじめての哲学史』(竹田青嗣・西研編 有斐閣 1998)
【主要論文】
・「蝶夢と支考-俳諧における「まことの心」の系譜-」(国語と国文学88(5) 2011)
・「支考俳論の語られ方--田岡嶺雲と大西克礼」(連歌俳諧研究114 2008)
・「美濃派の継承と断絶-何を伝え何を伝えなかったか-」(連歌俳諧研究103 2002)
・「二つの時宜-支考と御杖の表現理論-」(近世文芸71 2000)
・「コミュニケーションにおける身体性の体感~日本語コミュニケーション教育メソッド」(平成23年度教育研究活動発表概要集 2011)
・「技術者教育としての課外活動の可能性の提示と「人間力」養成メソッドの開発」(平成23年度教育研究活動発表概要集 2011)
テーマ1:支考と美濃派の研究
概要
各務支考の俳論は、それまでの歌論、連歌論を踏まえた上で、独自の理論を構築し、その俳諧本質論は、俳論史上だけでなく、日本文学論史上、特筆すべき到達点を示している。しかも、後世の俳諧史に甚大なる影響を与えた。それにもかかわらず、現在の俳文学研究では、種々の理由により正当に評価されていない。
そこで私は、支考俳論を正確に解釈し、俳諧史、日本表現論史におけるその意味を明かにすることを目指している。
また、その支考が創始し、現在まで連綿と続いている美濃派は、芭蕉像の形成、中興期の蕉風復興運動への関わりなど、俳諧史に及ぼした影響は非常に大きい。しかし、正当道統継承者の系譜と、傍流美濃派の系譜を持つなど、その在り方は単純ではない(道統の系譜も長らく二派に分裂する)。その美濃派の、俳壇経営の在り方、実際の俳諧活動、 伝書の実態、俳諧観などを、具体的に明らかにし、近世庶民の俳諧活動の実態を具体的に明らかにしたいと考えている。これらにより、現在の俳諧史、文学史は、根本的に変更されるだろう。
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テーマ2:W.M.ヴォーリズの建築思想
概要
近年ブームとなっているW.M.ヴォーリズの建築の本質とその魅力を、思想、人生観、価値観、時代背景、人間関係などを手がかりに、文化史的な視点から解明する。
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テーマ3:武道の本質の解明と現代における可能性の提示
概要
本研究は、武道の本質を取り出し、それが現代において非常に有効な実践的思想であることを提示するものである。
武道とは、自分の心身の能力を最大限に発揮する道である。それは、自分の心身能力の発揮度に関わる思想であって、相手との相対的な優劣を求めるものではない。そして日常生活のあらゆることに応用可能な「道」なのである。嘉納治五郎はそれを「心身最有効使用道」と呼んだ。
では武道の本質は何か。ひとことで言えば「逆説」である。武道においては、心法も、身体操作も、意識の働かせ方も、上達法も、教育システムも、そのほとんど全てが、普通の常識や論理と逆立しているのである。
本研究をそのことを明らかにする。またその現代的有効性を示すために、一部の優れたトップアスリートの思考と身体操作の分析も行う。
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担当授業科目名(科目コード)
国文1 (B10233180,G10731200,M20330330) /国文学特論2(B10233540,G10731360/国語表現法(B1042504n)/ 日本文化論 (B10233270,M20330100,G10731010 ) / 建築文化論 (M25621110)/国文学特論2(M25621110,M20330260 )/日本文化特論(D35030120)